2022.06.22
今月の星空紹介
札幌 2022年7・8月の星空
夏の星座の目印は「夏の大三角」。はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルをつなぎ、細長い三角を描いてみましょう。
南の空低くにはさそり座、その身体の中心ではアンタレスが赤く輝きます。南側がひらけた場所で探してみてください。
東の空には土星が昇り、8月下旬には木星も見やすくなります。これから秋に向け惑星たちにも注目です。
【星図のように見える時刻】
7月1日・・・23時ごろ
8月1日・・・21時ごろ
※ 惑星の位置は変化するため、8月1日の位置を示しています。
【月のかたち】
満月・・・7月14日、8月12日
下弦・・・7月20日、8月19日
新月・・・7月29日、8月27日
上弦・・・7月7日、8月5日
星を見よう!
【土星が見ごろ】
2022年夏、土星が見ごろを迎えます。7月は22時ごろ、8月は21時ごろに南東の空で見やすくなります。空のあまり高くない位置なので、南の方角がひらけた場所で探してみましょう。
8月15日には「衝」といって、地球をはさんで太陽と反対の位置に土星がやってきます。この時期は地球からの距離が近く、特に明るく見えるので観望におすすめです。望遠鏡などを使うと特徴的な環の様子も見ることができます。
星座のおはなし
【ヘルクレス座】
ギリシャ神話に登場する勇者ヘラクレスの星座です。彼は過去に犯した罪を償うため、12の冒険へと出発しました。その中には、しし座やかに座など別の星座が生まれるきっかけになった物語もあります。
ヘラクレスは10年かけてすべての冒険を成し遂げ、古代ギリシャで一番の英雄となりました。また、彼がオリュンピアで行った競技会は現代オリンピックの先駆けとなっています。
【みつけかた】
うしかい座のアークトゥルスと、こと座のベガの間にあります。『H』のような形に並ぶ6つの星が目印で、そこから頭を下にした逆さまの姿に星を結ぶとヘルクレス座のできあがりです。
7月・・・南の空 21時ごろ
8月・・・南西の空 21時ごろ
旬の話題
【七夕】
7月7日は七夕。北海道では1か月後の8月7日を七夕とすることも多いです。織姫様がこと座のベガ、彦星様はわし座のアルタイルです。現在の暦(太陽暦)の7月7日はこの2つの星が南の空に高く昇る時刻、太陽の沈む時刻が遅く、観察がしにくいです。そのため、旧暦(太陰太陽暦)の七夕の日である「伝統的七夕」が星の観察にはお勧めです。今年の伝統的七夕は8月4日です。
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