2021.08.26
今月の星空紹介
札幌 2021年9・10月の星空
秋の夜、見上げて目に飛び込む「秋の四辺形」は、神様が地上を探る窓にも例えられます。星座ではペガスス座の胴体です。これを使うと他の星たちも見つけられます。
東西の縦の辺をそれぞれ北にのばすと北極星、西側の辺を南へのばすと「秋のひとつ星」フォーマルハウト、東側を南へのばすとくじら座のしっぽのディフダと辿ることができます。南で明るく輝く木星・土星に加えて、こんな星たちを探しませんか。
【星図のように見える時刻】
9月1日・・・23時ごろ
10月1日・・・21時ごろ
※ 惑星の位置は変化するため、10月1日の位置を示しています。
【月のかたち】
満月・・・9月21日、10月20日
下弦・・・9月29日、10月29日
新月・・・9月7日、10月6日
上弦・・・9月14日、10月13日
星を見よう!
【双眼鏡で見てみよう】
双眼鏡を使ったことはありますか?天体観望には望遠鏡が必要と思われがちですが、双眼鏡で楽しめる天体もあります。特におすすめなのは月です。うさぎが餅をついているような模様が見られますよ。月は毎日見られる時間や形が変わるので事前に調べておきましょう。
月の他にも、条件が良い場所であれば、双眼鏡を使って明るい星雲・星団なども見ることができます。いろいろな天体を見てみましょう!
星座のおはなし
【わし座】わし座の探し方
鳥の姿の星座は全部で9つあり、その内1つがわし座です。わし座の物語にはいくつか説があり、その内1つはゼウスが変身した姿であるという説。
古代の美しい少年であるガニュメデスを気に入ったゼウスが、神の国へと連れ去ってしまうというものです。ちなみにガニュメデスはその後、みずがめ座としても星座になっています。
【みつけかた】
まずは「夏の大三角」を見つけましょう。長くとんがった角の位置にある明るい星の「アルタイル」と、アルタイルを挟んで両側に並ぶ星を合わせた3つの星が、わし座の中心です。
9月・・・南西の空 21時ごろ
10月・・・西の空 21時ごろ
旬の話題
【中秋の名月】
日本で昔使われていた暦(旧暦・太陰太陽暦)は月の満ち欠けをもとにしており、旧暦8月15日のことを秋の真ん中ということで「中秋」と呼び、その日に見える月を中秋の名月と呼びました。
今使っている暦(新暦・太陽暦)は太陽の動きをもとにしているため、昔とは日付が異なり、今年の中秋の名月は9月21日です。中秋の名月が満月ではない年もありますが、今年はちょうど満月です。晴れていれば綺麗な月を見ることができるでしょう。
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