札幌市青少年科学館

Star今月の星空紹介

2025.11.01

今月の星空紹介

札幌 2025年11~12月の星空

2025年11・12月の空.png
星の明るさ.jpeg

 

 秋から冬にかけての夜空には、「秋の四辺形」や「冬の大三角」といった星探しの目印が登場します。西の空には「秋の四辺形」が、夜が更けると東の空には「冬の大三角」が見えてきます。冬の星座の中でもオリオン座は特に明るい星が多く、中心に並ぶ三ツ星と砂時計のような形が特徴で、明かりの多い街でも見つけやすいです。今年は土星や木星も加わり、いっそうにぎやかな星空が広がります。

【星図のように見える時刻】

11月1日  ・・・23時ごろ
12月1日・・・21時ごろ

※惑星の位置は変化するため、12/1の位置を示しています。

【月のかたち】

満月・・・11月5日、12月5日
下弦・・・11月12日、12月12日
新月・・・11月20日、12月20日
上弦・・・11月28日、12月28日

星座のおはなし

【ぎょしゃ座のおはなし】

 将棋の駒のような五角形の形が特徴のぎょしゃ座は、紀元前2000年ころのバビロニア時代から描かれていた、とても古い星座の一つです。「ぎょしゃ」とは馬車などの運転手のことを言い、ギリシア神話に登場するアテナイ王のエリクトニウスがモデルと言われています。彼は生まれつき足が不自由でしたが、自分で発明した戦車(馬車)に乗って戦場を勇敢に駆け巡りました。その活躍が神に認められ、天に上げられて星座になったと言われています。

【みつけかた】

 ぎょしゃ座を探すときに一番の目印となるのは、一等星のカペラです。近くにはおうし座のアルデバランやふたご座のポルックスといった他の一等星も見つけることができますが、より天の北極に近い位置で輝いているのがカペラです。

11月・・・21時ごろ 東の空

12月・・・21時ごろ 東の空

ぎょしゃ座.jpg

旬の話題

【11月5日 今年最大の満月】

 その年最大の満月を、俗に「スーパームーン」と呼ぶことがあります。月の軌道は楕円形のため、月と地球の距離は近い時で約35万km、遠い時には約40万kmにまで変化します。近い時と遠い時では見かけの大きさ(直径)も14%ほど違うのです。2025年のスーパームーンは11月5日、大きく輝いて見える満月を眺めてみるのはいかがでしょうか。

©国立天文台
©国立天文台

【土星の環】

 土星の特徴といえば大きな「環」があることですが、今年はその環が見えにくい時期です。これは地球と土星の位置関係が、ちょうど環を真横から見る位置に来ているからです。

 11月25日には環がほとんど見えなくなります。肉眼では明るい星と同じように見えますが、望遠鏡を使うと環の傾き方も観察することができます。こうして環が見えなくなるのは約15年に一度。ぜひ土星らしくない土星の姿を見てみてください。

©国立天文台  天文情報センター
©国立天文台 天文情報センター

「星空散歩」ダウンロード

「星空散歩」では季節の星の紹介や旬の話題、観望会の情報などをお届けしています。
ダウンロードページはこちら

星空紹介一覧に戻る