札幌市青少年科学館

Star今月の星空紹介

2025.05.01

今月の星空紹介

札幌 2025年5~6月の星空

2025年5・6月の空-1.png
星の明るさ.jpeg

 頭上を見上げてみると、柄杓(ひしゃく)の形をした北斗七星が輝いています。その柄杓の持ち手のカーブに沿って線を伸ばしていくと、「春の大三角」を構成する2つの1等星、うしかい座のアークトゥルスと、おとめ座のスピカを見つけることができます。三角形のもう1つの星は、しし座のデネボラ。アークトゥルスやスピカから見て、西の方角を探してみましょう。

【星図のように見える時刻】

5月1日・・・23時ごろ
6月1日・・・21時ごろ

※惑星の位置は変化するため、6/1の位置を示しています。

【月のかたち】

満月・・・5月13日、6月11日
下弦・・・5月20日、6月19日
新月・・・5月27日、6月25日
上弦・・・5月4日、6月3日

星座のおはなし

【からす座のおはなし】

 真っ黒なからすは夜空で目立たないように思いますが、ギリシャ神話に登場するからすはたいそう美しい真っ白な羽を持っていました。人の言葉を話すことができる賢い鳥で、太陽神アポロンの使いをしていました。

 そんなからすは、ある日ウソをついたことでアポロンの怒りを買い、羽は真っ黒に、声もしわがれた鳴き声に変えられて、空にはりつけにされてしまいました。4つの星ははりつけにしている銀のクギだともいわれています。

【みつけかた】

 北斗七星からアークトゥルス、スピカを結ぶ「春の大曲線」が目印になります。大曲線をさらにのばすと、空の低いところに小さな台形の星並びを見つけることができます。

5月・・・21時ごろ 南の空

6月・・・21時ごろ 南西の空

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旬の話題

【金星が西方最大離角】

 2025年の6月1日、金星が地球から見て太陽の最も西に離れた位置に到達する「西方最大離角」となります。日の出前、東の空で金星の高度が普段より高く、目につきやすくなります。最大離角の前後は観望の好機です。2025年の春から秋ごろまで、金星は「明けの明星」として明け方に東の空でひときわ明るく輝きます。朝早く目が覚めた日に、ぜひ空を見上げてみてください。

金星の位置.jpg

【大西卓哉宇宙飛行士 ISS長期滞在ミッションへ】

 2025年3月15日、大西卓哉宇宙飛行士を含む4名の宇宙飛行士を乗せたクルードラゴン宇宙船(Crew-10)がISS(国際宇宙ステーション)へ向けて打ち上げられました。

 翌16日に無事ISSへ入室した大西宇宙飛行士は、これから半年間、ISSの船長として様々なミッションをこなしていきます。

 活動の様子は「大西宇宙飛行士 活動レポート」として配信されているため、興味がある方はぜひ活動の記録を追いかけてみましょう。

©宇宙航空研究開発機構(JAXA)
©宇宙航空研究開発機構(JAXA)

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