札幌市青少年科学館

Star今月の星空紹介

2025.01.04

今月の星空紹介

札幌 2025年1~2月の星空

2025年1・2月の空.png
星の明るさ.jpeg

 冬の夜空には、明るい星が多く輝きます。南の空で特に明るく見える星は、木星です。木星から東へ目を移し、リボンのような星並びのオリオン座や、青白く光るシリウスから、「冬の大三角」をたどってみましょう。さらに周りの明るい星たちを結ぶと、六角形の「冬のダイヤモンド」が夜空を彩ります。今年は冬のダイヤモンドの近くに、赤っぽく光る火星も見つけることができますよ。

【星図のように見える時刻】

1月1日・・・23時ごろ
2月1日・・・21時ごろ

※惑星の位置は変化するため、2/1の位置を示しています。

【月のかたち】

満月・・・1月14日、2月12日
下弦・・・1月22日、2月21日
新月・・・1月29日、2月28日
上弦・・・1月7日、2月5日

星座のおはなし

【うさぎ座のおはなし】

 みかけの明るい星がとくに多い冬の星空の一角。オリオン座の近く、その足元に見える星座です。狩人オリオンとその猟犬から逃げゆく獲物のウサギだとされています。ローマ神話の中では、あるとき、とある島に持ち込まれたウサギがその数を増やして畑の作物をねこそぎ食い荒らした為、島の人々がウサギを島から追い払い、星座としてこのことを忘れないように戒めたと伝えられています。

【みつけかた】

 オリオン座のすぐ下(南側)に注目すると、オリオン座の砂時計の形を横にして、三ツ星のまん中の星を除いたような暗めの星並びがあります。そこから周りの星へふたつの長い耳やしっぽを生やしてあげると、ウサギの姿を描くことができます。

1月…南南東の空 20時ごろ

2月…南の空   20時ごろ

うさぎ座のおはなし_挿絵.jpg

旬の話題

【火星と地球の最接近!】

 2025年の1月12日、地球と火星とがもっとも近づくタイミングを迎えます。火星と地球はおよそ2年2か月ごとに接近を繰り返すのですが、火星の軌道が楕円であるため最接近時の距離はその時々によって約5,500万kmから約1億kmまで大きく変化します。2025年の最接近では、地球と火星の間の距離は約9,600万kmになりますので、最接近の中ではかなり距離は遠いものとなります。とは言え、このときの火星の見かけの明るさは-1.4等に達して、これは全天で最も明るい一等星であるシリウスとほぼ同じ明るさです。

 ちなみに、次に地球と火星が大接近するのは2035年の9月11日。この時の地球と火星の距離は5,691万kmまで縮み、見かけの明るさは-2.8等にもなります。また、見た目にもかなり大きく見え、なんとこの時は火星が土星よりも大きく見えるようになるそうです。そんな10年後の火星大接近も今から楽しみになってしまいますね。

5面 2024 火星の軌道.jpg

【日本人宇宙飛行士が認定! 有人宇宙開発 新たな時代へ】

 JAXAでは、2024年10月21日に諏訪(すわ)理(まこと)さんと、米田(よねだ)あゆさんの2名を宇宙飛行士として認定しました。2人は国際宇宙ステーションでの活動や、月面活動などの様々なミッションへ向けた基礎プログラムを修了しており、将来の月面探査も視野に訓練が行われたとのことです。

 アメリカのNASAが提案した「アルテミス計画」も進行中で、人類が再び月へ降り立つ日が着々と近づいています。これからの宇宙開発が楽しみですね。

Ⓒ宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士に認定された米田さん(左)と諏訪さん(右)
Ⓒ宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士に認定された米田さん(左)と諏訪さん(右)

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