施設概要
設置目的
当館は、科学および科学技術に関する知識の普及・啓発を通して、創造性豊かな青少年を育成するために設置されました。
特徴
北国の科学館
低温プレイグラウンド等、積雪寒冷地の科学館としての特徴を打ち出しています。
展示方法
科学事象の発見や、理解と想像力を育むための参加体験を重視。さらに、実験や体験学習などにより、来館者が自ら積極的に活動できる場を提供しています。
性格
教育普及活動を目的とした理工系博物館(博物館法の規定による公立博物館)
青少年の創造性を喚起する科学教育の場であると共に、生涯学習の観点に立った社会教育の場でもあります。(社会教育法の規定による社会教育機関であると共に、地方教育行政の組織および運営に関する法律の規定による教育機関)
運営方針
基本的な考え方
科学に親しみ、科学を楽しむ。人とまちに寄り添う科学館
当財団は、平成11年4月、札幌市の生涯学習振興を目的に設立されて以来、23年間にわたり、札幌市青少年科学館の管理・運営を担ってまいりました。
この間、私たちは、子どもたち自身の「学ぶ力」を育むことを大事にしてまいりました。名誉館長である山崎直子宇宙飛行士は「私たちを取りまく世界は、驚きと不思議に満ち溢れています。その謎を知りたいと思う気持ちが、科学のはじまりです。」と言われています。私たちは科学教室やサイエンスショ―を通して子どもたちに驚きや不思議を提示し、科学への気づきを促してまいりました。
恐竜展やオリンピックにあわせたスポーツ展などのような話題性のあるものはもちろん、新型コロナウイルス感染症に関する企画展や専門家による講演会などのような最新の情報をいち早くお届けすることで、学びを支援してまいりました。また、子どもたちがいつでも安心して学べるようにと老朽化した展示物のメンテナンスや館内の安全管理にも力を注いでまいりました。
一方で新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、社会は急速な変化を余儀なくされています。情報化に対応し、市民一人ひとりの問題解決力を育むためにも、人づくりや学ぶ環境の重要性が高まっています。私たちは、従来の事業形態にはなかったオンラインによる天体観望会や講演会、スマートフォンを使った事業など、時代の変化に対して柔軟にやり方を変えながら、多くの市民に科学を学び、楽しむ機会を提供しています。
私たちは、科学館の管理・運営のスペシャリストとして、今までに積み重ねてきた実績やネットワークを大事にしながら、変わりゆく社会の中で新しく生まれ変わる科学館と、人とまちに寄り添う、科学を育てるまちづくりを推進してまいります。
基本方針
知に親しみ、楽しさが共有される科学館
- 科学及び科学技術をわかりやすく紹介し、学びを発見する楽しさや学びの成果を実感できる事業を展開していきます。
- 市民の誰もが学べる環境づくりに努め、幅広い世代に親しまれる施設として、利用者相互に交流が生まれ、学びを通した楽しみを共有できるような科学館を目指します。
学校と協働する科学館
- 学校との連携を深め、学習指導要領を踏まえて事業を構築し、理科教育の一層の充実を図っていきます。
- 科学館の展示物や展示資料を活用した学習活動を通して、子どもたちの「学ぶ力」が育まれるよう、「博学連携」を進めていきます。
地域と手をつなぐ科学館
- 公共施設を運営していくうえで、地域社会への貢献、地域との関係構築は不可欠であり、地域の発展が施設の発展にもつながっていくものと考えています。近隣地域とのつながりを大切にしながら、企業・大学・各種団体と連携し、身近な科学から先端科学技術まで、幅広く紹介するなど、多様な学習機会を提供していきます。
すべての人に開かれた、安心安全な科学館
- 公共施設を管理運営する公益法人として、公正で公平な管理運営を行うとともに、すべての利用者に安心して施設を利用していただけるよう、安全を第一に考慮した館運営を実施します。
環境に配慮した、効率的・効果的な運営
- 省エネ・省資源など、環境負荷の低減に取り組み、持続可能な社会を実現するための札幌市の政策に寄与していきます。加えて、コスト意識を常に持ち、最少の経費で最大の効果を上げるよう、管理運営の効率化に努めてまいります。
沿革
昭和56年 | 10月 | 開館 |
昭和57年 | 6月 | 博物館法による登録 |
昭和58年 | 3月 | 天文車「オリオン号」完成 |
平成7年 | 7月 | 第2期整備建築工事着工(建築延床面積:3,417m2) |
平成9年 | 3月 | リニューアルオープン |
平成11年 | 4月 | 財団法人札幌市生涯学習振興財団に管理運営を委託 |
平成11年 | 7月 | 子供観覧料金を全館無料化 |
平成14年 | 10月 | 入館者800万人突破 |
平成15年 | 3月 | 宇宙天文コーナーリニューアル |
平成15年 | 3月 | 新天文車「オリオン2世号」完成 |
平成17年 | 4月 | プラネタリウムリニューアルオープン |
平成17年 | 9月 | 入館者900万人突破 |
平成18年 | 3月 | 財団法人札幌市生涯学習振興財団が指定管理者に |
平成19年 | 1月 | 札幌市青少年科学館運営協議会を設置 |
平成20年 | 3月 | 力学コーナーリニューアル |
平成20年 | 10月 | 入館者1000万人突破 |
平成22年 | 3月 | 財団法人札幌市生涯学習振興財団が指定管理者に |
平成22年 | 3月 | ロボットコーナーリニューアルオープン |
平成23年 | 3月 | 環境コーナーリニューアルオープン |
平成24年 | 3月 | 雪・氷コーナーリニューアルオープン |
平成25年 | 1月 | 山崎直子宇宙飛行士が名誉館長に就任 |
平成25年 | 3月 | 公益財団法人札幌市生涯学習振興財団が指定管理者に |
平成25年 | 5月 | 耐震補強工事に伴う休館 |
平成26年 | 3月 | 耐震補強工事完了 |
平成26年 | 4月 | 天文・地球科学コーナーをリニューアルしリニューアルオープン |
平成27年 | 3月 | 交通・力学コーナーリニューアルオープン |
平成28年 | 4月 | プラネタリウムをリニューアルオープン |
令和4年 | 9月 | 施設の長命化改修工事および展示物リニューアルのため休館 |
令和6年 | 4月 | 展示室リニューアルオープン |
建物等の概要
構造
鉄筋・鉄骨造4階建、一部地階、屋上天文台
規模
敷地面積:7,374平方メートル
建物延床面積:10,017平方メートル
札幌科学クラブ「Sciキッズ友の会」

「科学のおもしろさを子どもたちにわかりやすく伝えていくことはできないか」という思いから、2008年に誕生した、小中学生対象の科学クラブです。
会員限定のイベントとして、特別な実験・工作教室の他、毎年夏・冬に開催される特別展のバックヤードツアーなどを開催しております。
ボランティア
フロアサポーター

札幌市青少年科学館の来館者向けに、リニューアルした展示室内の案内や展示物の解説をする無償ボランティアです。令和6年10月より活動がスタートしました。
天文指導員
市民に星空の魅力を伝える40名程度のボランティア組織です。
「移動天文台」など札幌市青少年科学館で行っているさまざまな事業への参加を通じて、地域に根ざした天文普及活動を行う人材を目指して活動しています。
天文指導員になるためには、「天文ボランティア養成講座」の受講が必要です。次回の開催については決定次第お知らせいたします。