札幌市青少年科学館

Astronomical phenomenon 主な天文現象2014年

※2014年は日食が2回ありますが、いずれも日本では見られません。

※月食も2回あり、4月15日は月の出帯食、10月8日の皆既食は始めから終わりまで見られます。

※2月には新月はありません。その代わり、1月と3月には2回あります。

新月

*1新月
上弦

上弦
満月

満月
下弦

下弦
日付 天文現象
1月

1日

31日

8日 16日 24日 1日(水) 元日
4日(

未明に四分儀座(現りゅう座イオタ)流星群が活動極大(極短時間)。

21h地球が近日点を通過*f

6日(月) 木星が衝(-2.7等級)*a
11日( 金星が内合*b
13日(月) 成人の日
16日(木) 今年最小の満月(距離1.0576)*f(昨年最小となった一月前の12/17の満月よりも小さい)
31日(金) 水星が東方最大離角*c
2月 –日 7日 15日 23日 1日( 金星が留*a
6日(木) 水星が留
11日(火) 建国記念の日
15日( 金星が最大光度(-4.6等級)、明け方
16日( 水星が内合*b
24日(月) 海王星が合*a
28日(金) 水星が留
3月

1日

31日

8日 17日 24日 2日( 火星が留*a
3日(月) 土星が留
6日(木) 木星が留
14日(金) 水星が西方最大離角(+0.2等級)*c
21日(金) 春分 (20・20・21・21日パターンの第3年)*d
23日( 金星が西方最大離角(-4.4等級)*c
4月 29日 7日 15日 22日 2日(水) 天王星が合
9日(水) 火星が衝(-1.5等級)
14日(月) 火星が地球最近(-1.4等級、視直径15″)
15日(火)

部分月食[月の出18h17m=25.4%→食の終わり18h33m]

高度が低く条件は悪い。

26日( 水星が外合
29日(火) 昭和の日
5月 29日 7日 15日 21日 3日(土) 憲法記念日
4日(日) みどりの日
5日(月) こどもの日。翌6日(火)は振替休日
11日( 土星が衝(+0.1等級)
21日(水) 火星が留
25日( 水星が東方最大離角(+0.5等級)
6月 27日 6日 13日 20日 7日( 水星が留
10日(火) 海王星が留
20日(金) 水星が内合
21日( 夏至 (21・21・21・22日パターンの第3年)
7月 27日 5日 12日 19日 1日(火) 水星が留
4日(金) 9h地球が遠日点通過
13日( 水星が西方最大離角(+0.4等級)
21日(月) 海の日
22日(火) 土星と天王星が留
25日(金) 木星が合
8月 25日 4日 11日 17日 2日( 「七夕」*3、来年は20日
9日( 水星が外合 
11日(月) 今年最大の満月(距離0.9286)*f
12(火)/13(水)日 ペルセウス座流星群の活動極大*2
18日(月) 金星(-3.9等級)と木星(-1.8等級)が接近(12′)
26日(火) 火星と土星が夕方に接近(3°25′)
29日(金) 海王星が衝(+7.8等級)
9月 24日 2日 9日 16日 8日(月) 「中秋の名月」、来年は27日。
15日(月) 敬老の日
22日(月) 水星が東方最大離角
23日(火) 秋分(22・23・23・23日パターンの第3年)*d
28日( 土星食(土星が月に隠される。昼12h15m入–13h37m出=条件最悪)
10月 24日

2日

31日

8日 16日 5日( 水星が東方最大離角*c
8日(水) 天王星が衝(+5.7等級)
8日(水) 皆既月食[19時24.6分–20時24.5分]*4
13日(月) 体育の日
17日(金) 水星が内合
20日(月) 3時45分JST頃、サイディング・スプリング彗星が火星に最接近(約11万km、ただし誤差は大きい。)
25日( 水星が留、金星が外合
11月 22日 29日 7日 15日 1日( 水星が西方最大離角*c
3日(月) 文化の日。翌4日()は振替休日
16日( 海王星が留
18日(火) 土星が合
23日(日) 勤労感謝の日。翌24日(月)は振替休日
12月 22日 29日 6日 14日 8日(月) 水星が外合
9日(火) 木星が留
13()/14()日 ふたご座流星群の活動極大*2
22日(月) 天王星が留
22日(月) 冬至 (21・22・22・22日パターンの第3年)
23日(火) 天皇誕生日

*1 月は、公転により出没の時刻が毎日遅れていきますので、上弦前後であれば午後~夕方、下弦前後では朝~午前が観察しやすくなります。望遠鏡を使った観察でも、満月付近よりも半月前後の月のほうが『クレーター』の凸凹が良く見ることができます。太陽の正反対の位置に来る「満月」は、太陽が最も高くなる夏至前後では「低く」、逆の冬至前後では「高い」位置を通ります。


*2 夏と冬を代表する流星群です。流星群が飛び込んでくる方向が「輻射点=放射点、中心点」で、それが含まれる星座名を使って「○○座流星群」と呼ばれています。流星は元々は彗星が撒き散らした1mm前後の小さなチリが、秒速数十kmというものすごい速さで地球の大気に突入したときに発光する現象です。重い粒子や速度の速いものは非常に明るい「大流星」となります。流星群によって彗星が異なり、ペルセウス座流星群は「スイフト・タットル彗星」、双子座流星群は「小惑星ファエトン(3200)Phaethon」となっています。ファエトンは現在彗星としての活動が観測されていないため小惑星に分類されています。


*3「七夕」とは、旧暦の七月七日の夕べということですが、今年の七月一日は7月27日なので、この日から数え始めます。「中秋の名月」も同様で旧暦の八月一日(8月25日)から数え始めます。旧暦は新月から翌新月の直前までを一月とし、その間に含まれる「中気」の種類によって「月名」を変えています。ところが、「一月」の中に「中気」を含まない場合が出てくると、名無しになってしまうので、「前月」と同じ月名」を使って『閏(うるう)●月』と呼んでいます。


*4 皆既月食
10月8日、食時刻は全国共通です。
食(欠け)の始め=18時14.5分
皆既の始め=19時24.6分
食の最大=19時54.6分、117.1%
皆既の終わり=20時24.5分
食(欠け)の終わり=21時34.7分

用語の解説

*a「衝(しょう)」=外惑星の位置が太陽の反対側に来ること。月にたとえると「満月」の位置。この頃が、外惑星と地球との距離が最も接近し、明るくなり、観望に適した時期となります。ただし、南中するのは真夜中。反対語=「合(ごう)」

「留(りゅう)」=地球から見て惑星の赤経方向の動きが止まって見えること。2つの留の間の外惑星は「逆行」し、星座内を東から西へと移動し、そのほぼ中間に「衝」があります。

*b「内合(ないごう)=内惑星の位置が太陽と地球の間に入り込むこと。通常このときが最も地球に接近しますが、「新月」状態でもあります。反対語=「外合(がいごう)」あるいは「合」は、太陽の向こう側にあるときで、距離も遠くほとんど観測することはできません。

*c「最大離角(さいだいりかく)」=水星や金星という内惑星は、地球から見て太陽からの離れ具合はそれぞれの軌道の大きさで決まってきます。水星で18~28度金星で46~48度になり、これ以上太陽から離れることはありません。(そのため内惑星が真夜中に見られることはありません。)最大離角には、「東方」と「西方」とがあり、太陽に対し東側か西側かによって使い分けています。東方最大離角は夕方日没後、西方最大離角は朝方日の出前に見やすくなりますが、太陽と内惑星を結んだ傾きが地平線に対し小さい秋の西夕空と春の東明け空だと、意外に見つけにくいかもしれません。

*d 二分二至の「4年パターン」=二分二至のみならず、二十四節気の日付は、閏年の調整が入るため、4年周期を持っています。ただ、このパターンも32年ごとに次のパターン(第1年から順次1日早まっていく)に移っていきます。春分の日は2024年から(20、20、20、21日)に、秋分の日は2012年から(22、23、23、23日)というパターンへと移行していきます。

*e 金星の最大光度=金星の見かけの明るさが最も明るくなること。通常、内合と最大離角の間にあります。大体の光度は、-4.6~-4.7ほどにもなり、青空の中で目のピントさえ合えば肉眼でも輝く針先のように見られます。2014年には「最大光度」が、2月15日の明け方にあります。

*f 地球の太陽の周りを回る軌道は、円ではなく楕円で、楕円の焦点の一つに太陽があります。そのため、毎年1月初めに太陽に近づき(0.983335AU)、7月初め太陽から遠ざかります(1.016682AU)。月の地球をまわる軌道も完全な円ではなく、楕円になっています。そのため月の視直径(見た目の大きさ)は毎日微妙に異なります。そのため、1月の満月と8月の満月を比べると1割ほど大きさが違っています。

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