解説員が科学館の楽しみ方をそれぞれの目線で紹介する「解説員のおすすめ」。
今回の記事は小野寺が担当します。
さて、今回は当館の大人気展示物の1つ、「ふしぎなあぶりだし」を紹介します。
「ふしぎなあぶりだし」はイラストが描かれた用紙を乾かしたり、湿らせたりして遊びます。
用紙を乾かすとイラストが青色になり、湿らすと赤色に変化します。
なぜイラストの色が変わったのか。その秘密はインクにあります。
このインクは塩化コバルト溶液といい、乾燥すると青色になり、水分を吸着すると赤色になる性質があるため、イラストの色が変化したのです。
おせんべいなどの袋に入っている乾燥剤(シリカゲル)にも、塩化コバルトは使われています。
乾燥剤の中に塩化コバルトを染み込ませたものを入れることで、ちゃんと水分を吸着しているか色を見て判断できるようになっています。
「ふしぎなあぶりだし」用紙のイラストには色々な種類があります。
どのイラストになるかは、その日によって変わります。
また、このイラストは… 解説員が手作りスタンプで作成しています!
1つ1つ愛情をこめて作成しているため、使用できるのは1人1枚とさせてもらっていますが、持ち帰って何度も使用することができるので、お家のドライヤーや加湿器で遊んでみてください。
(令和4年5月27日)