解説員が科学館の楽しみ方をそれぞれの目線で紹介する「解説員のおすすめ」。
今月の記事は白坂が担当します。
今回は、生命誕生の神秘に迫った展示物の紹介です。
地球は、今から約46億年前に誕生しました。
地球誕生からしばらくすると、原始の海に生命が誕生しました。
過酷な地球環境を生き抜くために 生き物たちは様々な進化を繰り返し、現在の姿へと形を変えていきました。
私たちヒトも、そうした進化を経て現在の姿になっています。
★2階「生命・環境コーナー」にある「細胞の不思議」では、たった1つの細胞だった受精卵が、ヒトのカタチになるまでの過程を3D映像で見ることができます。
展示物中央の円形のモニターをのぞいてみましょう。
受精卵が細胞分裂を繰り返し、細胞の数を増やしていく様子を見ることができます。
中でも私が驚いたのはここ!
細胞分裂が始まってから約30日後には、尻尾やエラのようなものができ、なんと!魚そっくりの姿になるのです。
これはヒトだけでなく、他のほ乳類や鳥類、爬虫類の成長過程でも似たような姿が見られるそうです。
まるで大昔、海から上がってきた魚がほかの種族へと進化していった、生命の歴史の縮図のようですね!
★原始の地球でどのように生命が誕生し、どのように現在のヒトへと進化してきたのかは、2階「天文・地球科学コーナー」にある「触れる地球」や、3階「映像コーナー」で学ぶことができます。
(写真 天文・地球科学コーナー「触れる地球」)
(写真「映像コーナー」)
中でも、映像コーナーのコンテンツ5つ目「進化論の証拠」では、先ほど紹介した“魚のような姿”についても触れられているので、あわせてご覧ください♪
(令和4年4月28日)