みなさんは「宇宙食」をご存知でしょうか。
当館のミュージアムショップでも大人気の宇宙食は、スペースシャトルミッションや国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在などで宇宙滞在を行う宇宙飛行士に供される食品です。
栄養があることはもちろん、高度な衛生性、調理設備が限られた状態でもおいしく食べられること、宇宙の微小重力環境で飛び散ったりしない食品や容器の工夫、長期保存に耐えることなど、地上の一般的な食品よりも厳しい条件で作られているそうです。
例えば、水やお湯を加えることで戻して食べるものや、開封したらすぐに食べられるレトルト食品や缶詰があります。
普段、食べている食品も宇宙食になると…ちょっと変わった加工がされているようです。
さぁ、どんな加工がされているのか見てみましょう。
みんな大好き! ケーキ
ケーキと言えばクリームがふんわり…ではなくカチカチの四角い塊になっています。
実は、真空にすることで水分を溶かさずに直接蒸発させるフリーズドライ製法で作るとケーキはこのようになります。
通常のケーキの約1/5程度の軽さで、食べると「サクサク」とした食感。口の中に入れるとわたあめのように溶けます。
ケーキのふんわり感はありませんが、味はもちろんケーキです。クリームはあまり重たくなく、程よい甘さが口の中に広がります。
【チョコレートケーキ、ストロベリーショートケーキ:各640円】
えっ!?これも宇宙食? ようかん
乾燥させたり、缶詰にしたりなどの特殊な加工をほとんどしてしなくても宇宙に持っていくことができる食品もなかにはあるんです。
それが、ようかんです。
もともと保存食にもされているようかんは、JAXAが認定した宇宙日本食。
もちろん、ミュージアムショップで販売しているものはスーパーで売っているものではなく、宇宙食用に作られたものです。
中のあんこは粒がしっかりしていて、上品な甘さです。
和菓子が好きな方にはおすすめです。
ぜひ市販のようかんと食べ比べてみてくださいね。
【ようかん:370円】
ミュージアムショップでは、宇宙食の他にも、オリジナルの星座早見盤やICカードケースなどの商品を取り扱っています。
ぜひ、科学館にご来館の際は、ミュージアムショップにもお立ち寄りください。