科学館と言えばどこも一緒だなんて大間違い。
例えば札幌市青少年科学館には北国ならではの展示物「人工降雪装置」があるように、
それぞれの地域ごとに特色のある展示やイベントをしています。
さまざまな地域の科学館が持つノウハウやスキルを相互に学びあう人材交流を名古屋市科学館と行いました。
この取り組みは、全国の科学館が加盟している「全国科学館連携協議会」(日本科学未来館)による支援事業です。
名古屋市科学館と言えば、世界一大きなドームがあるプラネタリウムや、竜巻ラボや放電ラボといった大型の実演展示物で全国的に有名な科学館です。
聞きたいこと、教えてほしいことがいっぱい。
平成29年の秋には、札幌の職員が5日間名古屋に行って、たくさんのことを教えてくれました。
そして、冬。
名古屋市科学館から札幌に来てくれたのは、化学専門の学芸員山田厚輔さんです。
山田さんは普段はサイエンスショーの企画をしているそうです。
なんでも、名古屋では対象年齢を幼児に絞ったショーはしていないんだとか。
札幌では出前イベントなどで幼児向けのショーは慣れています。
そこで、山田さんには幼児向けのサイエンスショーの企画を一緒に体験していただきました。
名古屋では、サイエンスショーを企画する時には場面設定とスタッフの衣装を大事にしているそうです。
たとえば、この衣装。

サイエンスショーお祭りバージョン
お祭りの衣装を着ることで屋台のお兄さんとお客さんの設定を演出。
「あれ食べたい、これも食べたてみたいな」と言うリクエストを、屋台のお兄さんが科学実験でかなえていくというストーリーができました。
場面設定をわかりやすくすることで、見ている子どもたちも興味津津。
名古屋と札幌のいいとこ取りしたサイエンスショーに子どもたちも大興奮。
たくさんの歓声があがりました。
人材交流はわずか5日間。
短い期間でしたが、展示物のこと、科学教室の企画について、施設の管理のことなどさまざまなことを情報交換できました。
札幌市青少年科学館では、これからもさまざまな施設との交流を通して、より楽しく魅力的な科学館を目指していきたいと思います。
(平成30年2月14日~18日)