気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)と超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載したH-ⅡAロケット37号の打ち上げを、専門家と一緒に見る「宇宙博士と一緒にロケット打ち上げを見る」を開催しました。
気候変動観測衛星?
超低高度衛星技術試験機?
なにやら聞きなれない難しい言葉におびえなくても大丈夫!
宇宙のことなら何でも詳しい宇宙博士こと、
北海道情報大学宇宙情報センターの渡部教授がわかりやすくロケットと人工衛星について解説してくれるんです。
人工衛星には、宇宙研究のトライアルがたくさん詰め込まれているんだとか。
特に今回は、一つのロケットで二つの衛星をそれぞれ高度の異なるところで切り離すという日本初の技術が使われていたり、 イオンエンジンを搭載し、自分で高度をコントロールできるシステムを導入したり(つばめ)など、新しいチャレンジでいっぱいです。
実際に人工衛星の設計にも携わった渡部教授は、 「ロケットが打ち上がる瞬間よりも、人工衛星が切り離されて無事に動き出した時の方がスタッフは嬉しいんだよね」とのこと。
あっという間にうち上がるロケットに、皆で息をのみました。
打ち上げを見守った後は質問タイム。
会場の子どもたちが次々に手を挙げます。
「見上げたら人工衛星をみることができる?」
「どうしてロケットのエンジンは熱で溶けないの?」
不思議がいっぱいの宇宙の話に、大人も子どももわくわく。
大盛況でした。
また、パブリックビューイングの後にもスペシャルサプライズイベントも!
渡部教授と北海道情報大学の学生による「自分の生まれた日の地球を作ろう」を開催しました。
これは、人工衛星で撮影している地球のデータを元に、手のひらサイズの地球儀を作るというもの。
同じ地球でも雲の動きはその日その日で変わるので、まさに自分だけの地球です。
(平成29年12月23日開催)