図のように見える時期
- 9月1日/午後10時ころ
- 9月15日/午後9時ころ
- 10月1日/午後8時ころ
- 10月15日/午後7時ころ
秋の季節は、夏に比べて空が澄み、きれいな星空を見ることができます。暖かい服装で、秋の星座を探してみましょう。
秋の星座をたどるのに役立つ星並びは、秋の四辺形です。整った四角形のため、街明かりの少ない場所であればすぐに見つけることができます。この四角形の場所に見つけることができる星座は、ペガスス座です。そして、ペガススのおへその星、2等星のアルフェラッツからなだらかなカーブを描きながら星をつないでいくと、お姫さまの星座アンドロメダ座を見つけることができます。また、秋の四辺形の東側の辺を北へと伸ばしていくと、アンドロメダ姫の母カシオペヤ座を、その隣には細長い五角形の星並び、古代エチオピアの王様で父のケフェウス座を見つけることができます。これら4つの星座とくじら座、ペルセウス座は、1つの神話に出てくる星座です。
秋は1年の中で最も目立つ星が少なく、夏や冬と比べると少し物寂しく感じてしまうかも知れませんが、南の空低いところには秋の星で唯一の1等星の フォーマルハウト が明るく輝いています。 フォーマルハウト はみなみのうお座の星で、 秋の四辺形 の西側の辺を南へ伸ばしていくと見つけることができます。
みずがめ座
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10月頃、宵の南の空でみずがめ座が見ごろになります。 ギリシア神話による古い星図には、美少年ガニメデスのかつぐ水がめから流れる水が、みなみのうお座の魚の口の所に輝く1等星 フォーマルハウト へそそぐように描かれています。星4個がYの字を逆にしたような形に並んでいる部分が水がめです。しかし目をひく程明るくはないので、秋の星座唯一の1等星 フォーマルハウト を目印にみずがめ座をたどるのも良いでしょう。 みずがめ座には、望遠鏡で楽しめる二重星や星雲、星団がたくさんあります。中でも球状星団M2は近くに明るい星もないので、空の条件が良ければ肉眼でも暗い恒星のように見え、双眼鏡でも縁のぼやけた丸い姿が分かります。
<写真> みずがめ座の球状星団M2(NGC7089) 15万個の星の集まり ©NASA/STScl/WikiSky |
オリオン座流星群
秋おすすめの流星群と言えばオリオン座流星群です。今年のオリオン座流星群極大日(一番多く流れ星が見られる日)である10月21日は、夜10時前に月が沈み、オリオン座が昇ってくるため、非常に条件が良いです。月がない方が空が暗くなり、暗い流れ星も見やすくなります。また、オリオン座が空高く昇ってきてからの方が、見られる流れ星の数が多くなります。街明かりがない暗い場所であれば、極大日には一時間の間に25コくらい流れ星が見られると予想されています(※「天文年鑑2012」参照)。おすすめの時刻は、真夜中から明け方まで。極大日以外にも、その前後数日間は見ることができますので、おすすめの日は10月18日~24日ころです。
★流星群を見るときには・・・
・暗く 見晴らしのいい安全な場所で。
・防寒対策をしっかりと。
・空のてっぺんを中心に、空全体を眺める。
・肉眼で見る(特に道具は必要なし)。
お月見
秋といえば・・・十五夜のお月見ですね!今年の十五夜(中秋)は、9月30日です。
中秋というのは、旧暦8月15日のことをさします。旧暦の8月15日は、ちょうど秋の季節の 真ん中の日であったことから、中秋と言うようになりました。さらに、その日の月を中秋の名月と呼ぶようになりました。月見だんご や 里いもをそなえ、ススキなどの秋の七草(ススキ、ハギ、キキョウ、オミナエシ、ナデシコ、クズ、フジバカマ)を飾りつけて、お月見をする ならわしとなっています。
月の高さは、高すぎず 低すぎず 眺めるのに ちょうどいい高さとなりますので、お月見にピッタリです。
昔から月は、様々な模様に見られてきました。日本では「餅つきをする うさぎ」の姿というのが有名ですね。中国では「かに」の姿と見られたり、ヨーロッパでは「女性の横顔」と見られたりしてきました。
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餅つきをする うさぎ |
かに | 女性の横顔 | ロバ | ワニ | |
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本を読む女性 | ライオン | 泣き顔の男 | 木をかつぐ人 |
どの模様に見えるでしょうか?
当日の夜は、おそなえ・飾りつけをして、ゆっくりと月を眺めてみてください。
そして、お月見と言えば 科学館では
9月29日(土) プラネタリウム夜間特別投影「科学戦隊サイエンジャーとお月さま」 を行います!
お誘い合わせの上、ぜひ ご参加ださい。