札幌 2022年9~11月の星空

2022年9~11月の星図

 

星の明るさ この時期、夏の大三角と秋の四辺形の2つの目印を同時に見ることができます。このどちらからも北極星を見つけられるのをご存じですか。大三角をベガ・デネブを結ぶ線で折り返してアルタイルと重なる位置が北極星。四辺形の東西縦の辺をそれぞれ北へのばして交わるところが北極星です。

 しばらく宵空で見られなかった惑星たちも姿を現しにぎやかな星空を見上げてみませんか。

 

【星図のように見える時刻】

9月15日・・・23時ごろ

10月15日・・・21時ごろ

11月15日・・・19時ごろ

※ 惑星の位置は変化するため、10月15日の位置を示しています。

 

【月のかたち】

満月・・・9月10日、10月10日、11月8日

下弦・・・9月18日、10月18日、11月16日

新月・・・9月26日、10月25日、11月24日

上弦・・・9月4日、10月3日、11月1日、11月30日

 

星を見よう!

【木星が見ごろ】

 木星がちょうど見ごろを迎えています。この時期、一番明るい星が木星なので探しやすいでしょう。最大で-3等級近くの明るさになります。望遠鏡を使うと特徴的な縞模様も見ることができますよ。

 木星から西側には土星も見られます。10月下旬には東側から火星も昇ってきて見つけやすくなります。ぜひ探してみましょう。

2022年10月の木星

 

 

 

星座のおはなし

【やぎ座】やぎ座の探し方

 やぎ座のモデルになっているのは、ギリシャ神話に登場する牧神パンです。ナイル川のほとりで行われていた宴会に参加していた牧神パンですが、途中で台風の語源にもなった怪物テュポンが現れたことにより、宴会はパニックに陥ってしまいました。魚に変身して川に逃げようとした牧神パンでしたが、慌てていたため水に浸かった下半身が魚で水から出ていた頭はヤギのままという奇妙な姿になってしまったのです。それを見た大神ゼウスが、おもしろいとその姿のまま星座にしてしまいました。

 

【みつけかた】

 笑った口のような形の星座です。夏の大三角のベガとアルタイルを線で繋いで南へのばしていくと、やぎ座の頭の部分を見つけることができます。2022年はやぎ座の尻尾の部分に土星があるので、土星を目印にすることもできます。

 

 9月・・・南の空 20時ごろ

 10月・・・南の空 20時ごろ

 11月・・・南西の空 20時ごろ

 

 

旬の話題

【皆既月食】2022年11月の皆既月食

 11月8日は「皆既月食」が起こります。太陽・地球・月が一直線に並んで、地球の影に月の一部が隠されると部分月食。月が地球の影にすっぽり入ると皆既月食です。今回は日本全国で、欠け始めから欠け終わりまで条件良く見ることができます。

 

 部分食の始まり・・・18時9分

 皆既の開始・・・19時17分

 皆既の終了・・・20時42分

 部分食の終わり・・・21時49分

 

 皆既の状態になると、月が赤銅色と呼ばれる赤黒い色に染まります。これは地球の大気を通過した光が、弱められながらも月面に届くからです。波長の短い青い光は空気に散らされやすく、大気をほとんど通過することができません。大気に散らされにくい赤い光だけが月面を照らし、赤黒く見えるのです。

 神秘的な赤い月をぜひ観察してみてください。

 

 

 

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