柄杓(ひしゃく)の形をした、おおぐま座のしっぽ「北斗七星」を北の空に見つけることができます。北斗七星の柄の部分をのばすと「春の大曲線」を描くことができ、「夫婦星(めおとぼし)」と呼ばれるうしかい座の「アークトゥルス」と、おとめ座の「スピカ」を見つけられます。
この2つの星としし座のしっぽの星「デネボラ」を結んだ大きな三角形が「春の大三角」です。りょうけん座の「コル・カロリ」も加えると「春のダイヤモンド」を結ぶこともできますよ。
【星図のように見える時刻】
5月1日・・・23時ごろ
6月1日・・・21時ごろ
※ 惑星の位置は変化するため、6月1日の位置を示しています。
【月のかたち】
満月・・・5月26日、6月25日
下弦・・・5月4日、6月2日
新月・・・5月12日、6月10日
上弦・・・5月20日、6月18日
星を見よう!
空の暗さがとても重要です。しっかりと日が沈んで暗くなるのを待ちましょう。日の入り直後はまだ薄明るいので、日の入りから1時間ほど経つと星が見やすくなってきます。
そして、街の明かりが少ない場所ほどたくさんの星を見ることができます。ひとつも明かりがない真っ暗な場所がもちろんおすすめですが、多少の街灯などは手で光を遮りだけでも星が見やすくなりますよ。ぜひやってみてくださいね。
星座のおはなし
名医アスクレピオスが携えるへびで、医学のシンボルです。WHO(世界保健機関)のマークにも描かれています。元々はへびつかい座(アスクレピオス)の一部でしたが分割され、1つの星座があたまとしっぽの2部分に分かれた珍しい星座になりました。
【みつけかた】
アンタレスでおなじみのさそり座を見つけたら、その上に将棋の駒のような大きな五角形、へびつかい座を描きましょう。その両脇にへびの姿が浮かび上がりますよ。
5月・・・南東の空 21時ごろ
6月・・・南の空 21時ごろ
旬の話題
5月26日は「皆既月食」が起こります。太陽・地球・月が一直線に並んで、地球の影に月がすっぽり入ると皆既月食になります。札幌では欠けた状態で月が昇り、皆既となるのは20時9分から20時28分ごろまでです。その時の月は赤銅色(しゃくどういろ)と呼ばれる、赤黒い色に染まります。南東の方角に、木や建物がない場所で観察してみましょう。
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