まずは東の空高くを見上げて、ひしゃくの形の「北斗七星」を探してみましょう。ひしゃくの柄の部分をカーブに沿って延ばしていくと、オレンジ色のアークトゥルス、青白いスピカを見つけることができます。この北斗七星から続く大きなカーブは「春の大曲線」と呼ばれています。さらにそこから「春の大三角」や「ししの大がま」も探してみましょう。
西の空には、冬に主役を飾った星たちもまだ見えています。こちらも明るい星が多いので街の中でも見つけやすいですよ。
【星図のように見える時刻】
3月・・・23時ごろ
4月・・・21時ごろ
※ 惑星の位置は変化するため、4月1日の位置を示しています。
【月のかたち】
満月・・・3月29日、4月27日
下弦・・・3月6日、4月4日
新月・・・3月13日、4月12日
上弦・・・3月21日、4月20日
この星に注目!
北斗七星をつくる星々のひとつに2等星ミザールがあります。そのすぐそばでひっそりと輝いているのが4等星アルコル。肉眼でこれらの星を見分けられる人は視力が良いとされ、昔のアラビアでは兵隊の視力検査に使われていました。
さらに、ミザールを望遠鏡で見るとそれ自体がAとBの2つの星であることがわかります。ミザールは互いを回りあっている連星でもあるのです。
星座のおはなし
りょうけん座は、北斗七星と共に春の夜空に見える星座です。2匹の猟犬の姿を表した星座で、北側の犬はアステリオン、南側の犬はカーラと名づけられています。
目印となる星は3等星のコル・カロリ。「チャールズ王の心臓」という意味で、この場所にあった昔の星座の名残からそう呼ばれます。
【みつけかた】
北斗七星と、うしかい座の1等星アークトゥルスのあいだを探しましょう。コル・カロリの他に目を引く明るい星はないため、隣のうしかい座に連れられた姿をイメージすると良いですね。
3月・・・東の空 21時ごろ
4月・・・東の空 21時ごろ
おかえり はやぶさ2
はやぶさ2は太陽系の起源を知るためにリュウグウという小惑星を探査しました。
昨年12月6日に地球に帰還したはやぶさ2は、採取したリュウグウの石や砂が入ったカプセルを地球に投下しました。カプセルの中には予想していた量の54倍の石や砂が入っており、現在JAXA等の研究機関で解析が進められています。
はやぶさ2には新たなミッションが与えられ、別の小惑星に向かっています。2031年に到着し、探査をする予定です。
「星空散歩」ダウンロード
「星空散歩」では季節の星の紹介や旬の話題、観望会の情報などを2ヶ月ごとにお届けしています。
ダウンロードページはこちら