札幌 2020年9・10月の星空

2020年9・10月の星図

 

 

星の明るさ 南の空、低い位置に見える1等星フォーマルハウトは、秋の星座の星の中では最も明るく「秋のひとつ星」とも呼ばれます。

 明るい星が少ない秋の時季ですが、今年は惑星たちも輝く、華やかな星空といえそうです。南西の空低くに並んで輝くのは木星と土星。この2つの惑星の見ごろはそろそろ終わり、次は火星が主役を迎えます。今年の秋は惑星観望が楽しみですね。

 

 

【星図のように見える時刻】

9月・・・23時ごろ

10月・・・21時ごろ

※ 惑星の位置は変化するため、10月1日の位置を示しています。

 

この星に注目!

【土星】土星の写真

 南の空で明るい木星に寄り添うように輝く土星。美しい環が有名ですが、その正体は小さな氷の粒の集まりです。幅が数万kmあるのに対し、一番薄い部分の厚さは約10kmしかありません。

 太陽の周りを一周するのに約30年と動きが遅いため、神話では老人である農耕の神サートゥルヌスが当てはめられています。今年の12月末、望遠鏡でも一緒に見えるほど木星に大接近します。60年に一度のことなので、肉眼でもぜひ見ましょう。

 

 

 

星座のおはなし

【みずがめ座のおはなし】みずがめ座の探し方

 みずがめ座のモデルはガニュメデスという美しい男の子です。彼があまりに美しかったので、神々の王ゼウスが神の国へと連れて行ってしまいました。神の国でガニュメデスは永遠の若さをゼウスから与えられた代わりに、ゼウスへの酒酌みや、他の神々への食事の準備などをすることになりました。

 彼が突然いなくなったことに両親が悲しまないよう、ゼウスがその姿を空に映してあげたのがみずがめ座です。

 

【みつけかた】

 三ツ矢と呼ばれる小さなY字が目印。みなみのうお座の1等星フォーマルハウトと、秋の四辺形を構成するペガスス座の間の星たちがみずがめ座です。街の中からだと見つけにくいので、街明かりの少ない場所で観察するのがおすすめです。

 

 9月・・・南東の空 21時ごろ

 10月・・・南の空 21時ごろ

 

 

火星接近中!

 一昨年、大接近で注目を集めた火星が今年も見ごろを迎えています。今回、最も地球に近づくのは10月6日。最接近時には-2.6等級と、木星や土星にも負けない明るさで輝きます。東から南にかけて、赤い色の星を探してみましょう。

 火星から少し低いところには、くじら座のミラが見つかります。このミラも赤い星で、明るさの変わる変光星です。ちょうど火星と同じ頃に一番明るくなりますので、2つの赤い星の共演を楽しめますね。

2020年の火星

 

 

 

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