春はいろいろな形を探すのが楽しい季節です。まずは水をくむ道具「ひしゃく」の形の星並び、「北斗七星」。その持ち手の部分をカーブに沿って伸ばし、アークトゥルス、スピカの2つの星をつなぐと「春の大曲線」を見つけられます。
見つけた2つの星とデネボラを結ぶと「春の大三角」、さらにコル・カロリも加えた「春のダイヤモンド」と夜空で次々に見つけてみましょう。
【星図のように見える時刻】
5月・・・23時ごろ
6月・・・21時ごろ
※ 惑星の位置は変化するため、6月1日の位置を示しています。
宇宙ミッションを追え!
私たちの生命のもとは何か、太陽系はどのように生まれたのか?その答えを探すため、JAXAが2014年に打ち上げたのが「はやぶさ2」です。その使命は、小惑星「リュウグウ」の欠片を地球へ持ち帰ることです。
2019年2月にリュウグウに着地したはやぶさ2は、欠片を採ることに見事成功したと見られています。今後も調査を続け、2020年末には地球へと帰ってくる予定です。みんなで応援しましょう!
星座のおはなし
【こぐま座のおはなし】
こぐま座はギリシャ神話では狩人アルカスの姿とされています。熊の姿に変えられた母親カリストを気づかずに倒そうとしてしまったため、神様に熊に変えられ天に上げられました。その時しっぽをつかまれたため、長くなってしまったともいわれています。母親のカリストはおおぐま座として隣に描かれています。
見つけやすい北斗七星から探しましょう。北斗七星のひしゃく型のうち、すくう部分の端から2つの星を使います。2つの星をつないで5倍ほど伸ばしていくと北極星にたどりつきます。この北極星はこぐま座のしっぽの星です。こぐま座をつないでいくと北斗七星に似た小さな曲がったひしゃく型が見つかります。
こぐま座、北斗七星ともに一年中北の空で見られます。
木星のお月さま
今年の夏は木星が見ごろです。望遠鏡で観察すると、そばにいくつかの星が並んで見えることがあります。これは木星のまわりをまわっている星(衛星)で、いわば木星のお月さまです。今から400年ほど前に天文学者ガリレオ・ガリレイが発見した4つの衛星は、ガリレオ衛星と呼ばれます。
望遠鏡で木星を見るときは、衛星探しも楽しんでみましょう。
©国立天文台
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