寒さが厳しい冬がようやく終わりを迎え、少しずつ春の息吹を感じられるようになってきました。星空も冬の星座の星から春の星座の星へとバトンタッチしていきます。
東の空では、うしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカ、しし座のデネボラの3つの星を結ぶときれいな三角形ができます。これが「春の大三角」です。春の星座を見つける良い手がかりとなってくれます。
【星図のように見える時刻】
3月・・・23時ごろ
4月・・・21時ごろ
※ 惑星の位置は変化するため、4月1日の位置を示しています。
太陽系のなかま
月は地球の周りを回る衛星です。自分で光る恒星とは違い、太陽の光を反射して輝くため、地球・太陽との位置関係によって見え方が変わります。約29.5日で地球の周りを1周するため、およそ1ヵ月ごとに満ち欠けを繰り返します。
月は地球から一番近い天体であり、何度も探査が行われています。現在、地球以外で唯一人類が降り立った星です。アポロ11号の月面探査から、今年でちょうど50年になります。月の重力は地球の約6分の1なので、月面では体が軽く感じそうですね。
毎日の形の変化にも注目してみよう!
星座のおはなし
【かに座のおはなし】
かに座の歴史は古く、約5000年前からすでに知られていました。神話では英雄ヘルクレスが退治した「お化けがに」とされています。かには仲間のヒュドラを助けようとしてヘルクレスに挑みますが、踏みつぶされてしまいました。しかし、その健闘をたたえ、神様が星空にかかげ星座にしたのです。
【みつけかた】
かに座は目立つ明るい星が少ないため、単独で見つけるのは難しい星座です。見つけやすいふたご座としし座を目印に、2つの星座の間を探してみましょう。街明かりの少ないところで見ると、かにのこうらを作る四角の星並びやその中で輝く「プレセペ星団」の姿を見つけることもできます。
3月・・・21時ごろ 南の空
4月・・・21時ごろ 南西の空
空にダイヤモンド!?
4月の誕生石といえばダイヤモンドが有名ですが、春の夜空では「春のダイヤモンド」「冬のダイヤモンド」と呼ばれる2つの星並びを見つけることができます。春のダイヤモンドは東の空の4つの星を、冬のダイヤモンドは西の空の6つの星をそれぞれ結んでみましょう。
明るくカラフルな星たちが多く、宝石のダイヤモンドにも負けない輝きです。
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