北極星を見つける目印は北斗七星から、5つの星がWの形に並んだ「カシオペヤ座」へとバトンタッチです。その南側では、カシオペヤ王妃の娘アンドロメダとそれを救った英雄ペルセウスが仲良く並んでいます。
秋の四辺形が西の空へと傾く頃には、少し寂しげな秋の空とは打って変わって、カペラやリゲル、ベテルギウスなどの明るく賑わう冬の星が東の空に顔をのぞかせます。
【星図のように見える時刻】
11月・・・23時ごろ
12月・・・21時ごろ
太陽系のなかま
金星は地球のすぐ内側を回る惑星です。地表には火山がたくさんあり、厚い大気に覆われているため平均気温は460℃の灼熱の星です。
明け方に見える時は「明けの明星」、夕方に見える時は「宵の明星」とも呼ばれます。11月中旬からは明け方太陽が昇ってくる前の空で見ることができます。11・12月は午前5時~6時頃がおすすめです。12月2日には最大光度を迎え、-4.7等級ととても明るく輝きます。
昼間でも望遠鏡を使うと姿を見ることができます。
明け方、東の空で輝く金星を探してみよう!
(昼間に見た金星)
星座のおはなし
アンドロメダは神話に登場する美しいお姫様です。しかし、母親のカシオペヤが娘の美しさを自慢しすぎたため、海の神様の怒りをかってしまいます。
アンドロメダは海の怪物の生贄となってしまいますが、そこに救世主が現れます。それはペガサスに乗った勇者ペルセウス。怪物を倒し、アンドロメダを救い出してくれました。このことがきっかけとなり、ふたりは夫婦になり仲良く暮らしました。
【みつけかた】
秋の四辺形の北東の星、アルフェラッツはアンドロメダ座の額部分に位置しています。このアルフェラッツからアルファベットの「A」のように星を結んでいくとアンドロメダ座の星並びをつくることができます。また、アンドロメダの腰のあたりにはお隣の銀河「アンドロメダ銀河」もあります。
11月・・・21時ごろ 南の空
12月・・・21時ごろ 南西の空
プレアデス星団
「プレアデス星団」はおうし座にある星団(星の集まり)です。プレアデスという名前は、ギリシャ神話に登場する7人姉妹が由来で、視力が良い人は、肉眼でも6個~7個の星の集まりが確認できます。
日本では古くから「すばる」とも呼ばれ、清少納言の枕草子の中で「星はすばる……」と詠んでいることも有名ですね。夜空を眺めて風流を感じてみてはいかがでしょうか。
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