空高くに見える4つの星を結ぶと、ペガスス座の一部「秋の四辺形」が見つかります。
また、秋の四辺形の西(右)の辺を伸ばすと、空低くにはフォーマルハウトという星があります。フォーマルハウトの意味は、魚の口。その名のとおり、みなみのうお座の口部分に位置しています。秋星座の星の中では最も明るいフォーマルハウトですが、今年は更に明るい火星が近くに見えています。
【星図のように見える時刻】
9月・・・22時ごろ
10月・・・20時ごろ
太陽系のなかま
土星は木星に次いで太陽系で2番目に大きな惑星です。大きな星ですが、大部分はガスでできており密度が小さいので水にも浮いてしまいます。周りにある特徴的なリングは岩や氷の粒でできています。
土星の数ある衛星のうちの1つ、エンケラドスには有機物や液体の水など生物に必要な材料がそろっていることがわかっています。
今年はちょうど明るい火星の西側にあり、見つけやすくなっています。
望遠鏡で土星のリングを見てみよう!
星座のおはなし
やぎ座はやぎの下半身と角を持ったギリシャ神話の牧神パンがモデルです。神々の宴会に怪獣テュポンが現れ、皆、動物に化けて逃げました。川に飛び込んだパンは水に浸かった下半身だけが魚となり、浸からなかった上半身はやぎという不思議な姿で星座に描かれています。
【みつけかた】
秋の南の空、笑った口のように見える形がやぎ座です。夏の大三角の西側、ベガとアルタイルを結んで南に伸ばすと、やぎの頭の部分の2つ並んだ星が見つかります。残りの胴体も星図と見比べながらていねいにつないでみましょう。今年は側で明るく輝く火星も目印になります。
9月・・・21時ごろ 南の空
10月・・・21時ごろ 南西の空
はやぶさ2
2010年、世界で初めて小惑星の表面物質を持ち帰ることに成功した探査機「はやぶさ」。その後継機「はやぶさ2」が2018年6月27日に1302日の飛行を終え、小惑星「リュウグウ」に到着しました。今回の大きなミッションは、小惑星の地下に眠る有機物などが含まれている可能性の高い物質を採取し、地球に持ち帰ることです。2020年末、地球に帰還した時に新しい発見があるかと思うとわくわくしますね。
(写真:はやぶさ2が撮影した「リュウグウ」、2018年6月 ©JAXA、東大など)
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