札幌 2017年11・12月の空

11月12月の星図

星の明るさ説明画像

  秋から冬へ季節が移り変わり、夜が長いこの時期はゆっくりと星を見ることができます。「秋の四辺形」を含むペガスス座が西の空に傾く頃、空の高い所には、アンドロメダ姫を救った勇者ペルセウス座の姿が見られます。

また、東の空からは街明かりの中でも見つけやすい「冬の大三角」が姿を表します。三角をつくる星の一つ、ベテルギウスを含むオリオン座は、明るい星をたくさん含む砂時計のような形が特徴的です。

 

「月と惑星の案内」

12月中旬、日の出前の南東の空では、細い月が惑星の側を通る様子が見られます。まずは明るい木星が見つけやすいでしょう。

木星から少し高いところには火星が見つかります。その近くには春の星座であるおとめ座の1等星スピカがあります。朝早い時間ですが、早起きして探してみましょう。

12月中旬月と惑星の位置関係

 

星座のお話

おひつじ座の星座絵・星座線

【おひつじ座のおはなし】

アンドロメダ座の近くには、お誕生日星座のひとつ、おひつじ座を見つけることができます。歴史は古く、約2000年前から知られていた星座です。おひつじ座は、金色の毛を持つ空飛ぶ牡羊(おひつじ)の姿とされています。国を追われることになった王子と王女を、神様の使いとして助けたと言われています。

 

【みつけかた】

おひつじ座で目立つのは頭の部分です。「羊の頭」を意味する2等星ハマルを目印に、ひらがなの「へ」の字を裏返したような星並びが見つかります。全体的には明るい星は多くはないため、近くのアンドロメダ座や秋の四辺形をきっかけに探してみると良いでしょう。

11月・・・21時ごろ 南の空

12月・・・21時ごろ 南西の空

 

「一番近くの銀河」

私たちの銀河系から一番近い銀河1を知っていますか?アンドロメダ座の腰のあたりにあるアンドロメダ銀河という銀河です。近いといっても地球からは光の速さで230万年かかる距離2です。私たちの銀河系とアンドロメダ銀河は引き合っており、40億年後には合体して新しい銀河になると言われています。

※1: 銀河系と同じくらいの大きさのもの。

※2: 「天文年間2017」より

M31(アンドロメダ銀河)

 

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