秋の空には、Wの字を描くカシオペヤ座がひときわ目立って見えます。カシオペヤ座は古代エチオピア王妃の姿を現した星座です。北極星を中心に北斗七星の反対側に位置していて、北極星を探す目印としても利用されています。
また、4つの星が形作る大きな四角形が目につくでしょう。これが「秋の四辺形」です。秋の四辺形は、空駆ける天馬、ペガスス座の胴体を形づくっており、近くにはアンドロメダ座の姿も見つけられます。
「オリオン座流星群」
10月にも流星群観望のチャンスがあります。今度の流星群はオリオン座流星群。10月21日の20時がピークとなります。ちょうどオリオン座のある一点から飛び出してくるように見えるのでそう呼ばれています。この点を放射点といいます。 オリオン座流星群はハレー彗星の通り道を地球が通る時に、彗星の残した塵が降ってくることで起こります。彗星の落し物、流れ星を探してみましょう。 |
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星座のお話
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【みなみのうお座のおはなし】 秋の星座の中に輝く唯一の1等星のフォーマルハウトは、南の低い位置にあることから、日本では、「南の1つ星」、「みかん星」と船乗りから呼ばれていました。フォーマルハウトから西側に台形を描いてできるのがみなみのうお座です。 ギリシャ神話では、神々が岸辺で宴を開いていた席に、怪獣テュフォンが乱入し、驚いた神々は動物に化けて逃げました。みなみのうお座は愛と美の女神アフロディーテが魚に変身して逃げた姿だと言われています。
【みつけかた】 天頂近くにあるペガスス座の「秋の四辺形」がみなみのうお座探しの目印になってくれます。秋の四辺形の西の辺を南にずっと延ばしていくと、明るいフォーマルハウトが見つかります。その周りの星をつないで形作るのがみなみのうお座です。 |
9月・・・21時ごろ 南の空
10月・・・21時ごろ 南西の空
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