春の息吹を感じるこの季節、東の空にはうしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラを結んでできる「春の大三角」があります。また北東の空には7つの星からなるスプーンの形の星並び、北斗七星があります。スプーンの持ち手の先端からアークトゥルス、スピカと延ばした線は「春の大曲線」と呼ばれています。
「見ごろを迎える木星」
この時季、おとめ座の一等星スピカの近くに木星が明るく輝いています。
木星は、4月8日に地球をはさんで太陽と正反対の位置となる衝(しょう)の地点を通過します。衝の前後は地球に最も近づくため、ひときわ明るく見えます。また、日の入りのころ、東の空から昇り、日の出のころに西の空に沈むので、一晩中見ることができます。4月10日から11日にかけて、満月前後の月が木星のそばを通過します。月・木星・スピカの共演を観望するチャンスです。
星座のお話
【おおぐま座と北斗七星】
北斗七星は、誰もがどこかで耳にしたことがある名前なのではないでしょうか?7つの明るい星からできているスプーンのような星並びは、春の星空で簡単に見つけることができます。そんな有名な北斗七星は、おおぐま座の一部です。スプーンのすくう部分はおしりあたり、持ち手部分は長く伸びたしっぽにあたります。
【おおぐま座のおはなし】
おおぐま座は、普通の熊と違ってしっぽがとても長いです。おおぐま座が星座になるときに、神様が熊のしっぽをつかんでぶんぶんと振り回し、星空に投げ飛ばしてしまったといわれています。なんだかちょっぴり痛そうですね。
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