星が綺麗に見えるこの時季、東の空で、オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスと3つの1等星を結び、大きな三角形を作ることができます。「冬の大三角」です。空低い場所にあるので、少し遅い時刻の方が見やすくなるでしょう。
12月上旬から下旬にかけて、ふたご座流星群がやってきます。条件は良くありませんが、暗い場所に行くと、流れ星を見つけることができるかもしれません。
月と惑星の案内
11月初旬、日の入り後の南西の低い空には、金星と土星が輝いています。マイナス4等級の金星に対して0等級の土星は探すのに苦労しますが、11月3日は細い月と金星、土星が小さな正三角形に並びます。
12月初旬は、日の入り後の南西の空にひときわ明るい金星が見つかります。12月3日は、その金星と細い月が並びます。5日には、月は火星の近くに移動します。ただし火星の光度は0.7等級なので、暗くなってから月の左下あたりを探してみましょう。
星座のお話
【おうし座のおはなし】
フェニキアの王女エウロペに恋した大神ゼウスが、彼女にこっそり近づくため変身した姿。
エウロペとゼウスはエーゲ海を渡り、ある地に上陸しました。それがEurope、現在のヨーロッパと言われています。
【みつけかた】
おうしの目で赤く輝くアルデバランが良い目印。そのまわりの星をつなぎ「Vの字」をつくると、おうしの顔のできあがり。近くには、有名な冬星座オリオン座の姿もあります。
【星はすばる…】
平安時代、清少納言が枕草子でうたった「星はすばる…」
すばるは「プレアデス星団」のことで、おうしの肩で輝く星の集まりです。
スーパームーン
「スーパームーン」とは「その年最大の満月」という意味になります。
月は、地球の周りを楕円形で回っており、月が地球に最接近したとき、通常よりも大きく光り輝いて見えます。11月14日、今年一番大きく輝いて見える満月を眺めてみるのはいかがでしょうか。
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