秋に目印となるのは、比較的明るい星からできた「秋の四辺形」。南の空高くに見つけることができます。ここには空駆ける天馬、ペガスス座の姿があります。その隣にはアンドロメダ座やペルセウス座など、エチオピア王家の恋物語に登場する星座達も並んでいます。
また、秋も半ばになると、南の空低い位置に明るい星がひとつ。こちらは、みなみのうお座のフォーマルハウト。秋の星座をつくる星の中では一番明るい星です。
(星図は、9月1日23時頃、10月1日21時頃の空です。)
月と惑星の案内
10月初旬に日没後の南西の空を見ると、月と惑星が接近している様子を見ることができます。3日から4日には新月後の細い月が金星に接近します。「宵の明星」とも呼ばれる金星の明るさはマイナス3.9等で、ひときわ明るく輝いています。月はその後、6日に土星、8日には火星に接近します。
星座のお話
![]() | 勇者ペルセウスを背中に乗せ、アンドロメダ姫をお化けクジラから助けに行ったのがこのペガスス座の天馬。銀色の翼を広げて大空を自由に飛ぶことができたと言われています。 |
【みつけかた】
秋の夜空で南の空高い所を探すと4つの星が四角く並んでいるのが分かります。これらはペガスス座の胴体で「秋の四辺形」と呼ばれています。
【㊙情報!】
実は「秋の四辺形」をつくる4つの星の中で左辺上に輝いている星はアンドロメダ座の星。私たちの住む銀河系に最も近い銀河であるアンドロメダ銀河(M31)はこのアンドロメダ座にあります。
「中秋の名月」でお月見!
秋いえばお月見。1年が365日とされていなかった旧暦の時代、昔の人は月の満ち欠けによって暦をつくっていました。
その時代、秋は七月~八月としており、そのちょうど真ん中(中秋)の八月十五日に見える月を「中秋の名月」や「十五夜の月」と呼び、お月見を楽しんでいました。
現在の暦に直すと、2016年の「中秋の名月」は9月15日。キレイなお月さまが見えるといいですね。
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