この時季、空の高い所には、明るい3 つの星を見つけることができます。
最も明るい星はこと座のベガ。その次に明るい星はわし座のアルタイル。3 つの中では一番暗い星がはくちょう座のデネブです。この3 つの星をつないでできる大きな三角形を「夏の大三角」といいます。
他にも、南の空低い所には夏を代表する星座のさそり座を見つけることができます。赤く輝く星は一等星のアンタレスでさそり座の心臓部分にあります。
(星図は、7/1午後11時頃、8/1午後9時頃の空です。)
七夕
日本の伝統行事「七夕」。七夕伝説の登場人物は、夏の大三角をつくる星たちが関係しています。こと座のベガが「織姫」、わし座のアルタイルが「彦星」、そしてはくちょう座は2人の中をとりもつ「カササギ」として語り継がれています。
ちなみに彦星は牛飼いの仕事をしていたため、アルタイルの両隣に輝く星は、彦星がつれていた牛の姿だと言われています。星探しの目印にもなりますね!
星座のお話
さそり座のおはなし
狩人オリオン(オリオン座は冬が見頃)をこらしめるために、女神ヘラが放ったとされているのがこのさそり。心臓の部分では、赤いアンタレスが輝いており、日本では、「酒酔い星」や「梅星(干し)」と呼ばれることもあったのだとか。
2016 年は、火星と土星がアンタレスの近くで輝きます。特に8 月24 日は、火星がアンタレスに近づきますので、どちらの方がより赤く見えるか、比べてみてはいかがでしょうか。
みつけかた
赤く明るい星、アンタレスを見つけたら、さらに周りの星を結んで、アルファベットの「J」のような形をつくりましょう。
7 月…21:00 ごろ 南の空
8 月…20:00 ごろ 南~南西の空
流れ星を見つけよう!
みなさんは流れ星を実際に見たことはありますか?じつは真っ暗な場所では1時間に数個の流れ星が現れます。そして年に何回か、いつもより多くの流れ星が出現する天文現象(流星群)があります。
8月12日前後には、ペルセウス座流星群の活動がピークを迎えます。明るい月が沈んだあと、夜半~夜明けまでが見えやすいチャンスの時間。すこし夜更かしをして、流れ星探しにチャレンジしてみませんか。
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