少しずつ暖かくなるこの季節、春星座の星が東の空から昇ってきます。
スプーンのような星並びの北斗七星から星をたどって、探してみましょう!スプーンの持ち手のカーブに沿って線を伸ばしていくと、明るく輝く星を2つ見つけることができます。
オレンジ色に輝いて見える星がうしかい座の一等星”アークトゥルス”、さらに伸ばしたところで青白く輝いて見える星が、おとめ座の一等星“スピカ”です。
北斗七星からアークトゥルスを通り、スピカへと伸ばした線は”春の大曲線”と呼ばれています。
このアークトゥルス、スピカと、しし座の2等星”デネボラ”を結ぶと大きな三角形ができます。この星並びは“春の大三角”と呼ばれています。
また、春の大三角の西側には”?”マークを左右裏返したような星並びがあり、“ししの大鎌”と呼ばれています。
今年は、ししの大鎌とデネボラの間に木星を見つけることができます。
月と惑星のあんない
この時季、夜になると明るく輝く木星を見ることができます。
また、夜中から明け方にかけて、火星や土星も空低い所で見ることができるでしょう。
月と惑星が近くに寄り添うのは3月上旬と下旬。4月は中旬から下旬頃になります。
少しだけ夜更かしをすると、月と惑星の共演を楽しむことができそうですね 。
春分って?
「春分」という言葉を、聞いたことはあるでしょうか。
地球は太陽の周りを1年間かけて1周しており、地球から見える太陽の通り道を「黄道(こうどう)」といいます。 また、地球の赤道を天まで延長したものを「天の赤道」といいます。
「黄道」と「天の赤道」は、お互いが傾いているため2点で交わり、その交点のひとつが「春分」です。
天文学的には、太陽が「春分点」の上を通過する瞬間が「春分」と定義され、「春分」を含む日のことを「春分の日」と呼びます。今年の「春分」は、日本時間の3月20日午後1時29分48秒です。
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