図のように見える時刻
3月1日/午後11時ころ
4月1日/午後9時ころ
※惑星の位置は変化するため、4月1日の位置を示しています。 |
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寒さの中に春の気配が感じられる頃ですが、星空でも見頃は冬の星座から春の星座へと移っています。
春の星座探しの案内人は、7つの星がスプーンの形に並んで輝く北斗七星です。そのスプーンの持ち手のカーブをそのまま伸ばしていくと、明るいオレンジ色の星うしかい座のアークトゥルスが輝いています。さらにその先には、白く輝くおとめ座のスピカが見つかります。この雄大なカーブが春の大曲線です。
つぎに南の空を見てみると、かに座近くでひときわ明るく輝く木星が目に入ってきます。その東側には、?(はてな)マークを裏返した星並びししの大がまが目印のしし座を見つけることができます。ししのしっぽの星デネボラとアークトゥルス、スピカを結ぶときれいな三角形ができます。これが春の大三角です。 春の大曲線と春の大三角、いずれも春の星座を見つける良い道しるべとなってくれます。
月と惑星のあんない
4月下旬から5月中旬にかけて、水星が今年一番の見ごろを迎えます。水星は太陽のすぐ近くを回っているため、見えるときでも日の入り直後・日の出直前の低空にしか見ることができません。ぜひ貴重なこの機会に、実際の空で水星を探してみてはいかがでしょうか。
4月4日 皆既月食
今年も皆既月食が起こります。皆既中は、太陽の光が直接月に当たらず、地球の大気の中を通った光(赤い光)のみが月に届くため、月が赤く見えます。今回の月食は、欠け始めから終わりまでの全過程を見ることができる条件の良い月食です。しかし、皆既月食の時間は12分間と短いため、見逃さないようにしましょう。
札幌市天文台で観望会を行いますので、ぜひお越しください。詳細は、こちらをご覧ください。