ケーキは甘くておいしいですね。この、「甘い」とか「苦い」などの味を、舌で感じることを「味覚」といいます。
舌の表面をさわってみて下さい。ざらざらしていませんか。このざらざらを乳頭といい、へこんだところに味蕾という部分があります。
味はこの味蕾で感じます。しかし、食べ物がそのまま味蕾にふれても味は感じません。実は、食べ物が水などの液体にとけて、初めて味として感じられるのです。ですから、よくかんで唾液と混ぜ合わすとおいしく食べることができるのです。
味の基本は、甘味・(塩)辛味・酸味・苦味・うま味の5種類といわれています。そして、これらの味の組み合わせで、いろいろな味を感じています。
ふつう、赤ちゃんや子どもは甘い物が好きで、苦い物や酸っぱい物は嫌いです。甘い物はカロリーが豊富で栄養のあるものが多いのですが、苦いものや辛いものには毒がある可能性があり、酸っばいものは腐っている可能性があります。甘い味が好きなのは、からだに悪いものをまちがって食べないよう、ヒトが生まれながらにして身につけている知恵と言われています。