音の正体を知っていますか。音は空気が振動したものです。この空気の振動を耳でキャッチすると音として聞こえます。このように、耳が空気の振動を音として感じることを「聴覚」といいます。
それでは、ヒトはどのように音を感じているのでしょうか。
空気の振動が耳に届くと、鼓膜が震えます。この震えはうずまき管に伝わりますが、低い音は管の奥の方で、高い音は管の入口で感じるのです。
このように、高い音と低い音を感じる部分がちがうため、ヒトはいろいろな音を聞き分けることができるのです。
みなさんは、飛行機に乗ったときや、車で峠に行ったときなどに、耳が聞こえにくくなったことはありませんか。
高い場所に行くと気圧が低くなり、鼓膜の内側の圧力の方が高くなります。すると、鼓膜が内側から押されてしまい、耳がキーンとなって音が聞こえにくくなってしまうのです。
これをなおすためには、鼓膜の内側と鼻の奥をつないでいる耳管が活躍します。ふだんは閉じていますが、物を飲み込んだりしたときに開き、耳の内側と外側の気圧を同じにするのです。
ですから、つばを飲み込んだり、あくびをすると、なおる場合が多いのです。