みなさんのなかにスキーに行った時、木々に氷の花が咲いたような光景を見たことのある人はいませんか。これを樹氷といいますが、いったいどのようにしてできるのでしょうか。
樹氷というのは、0℃以下になった水の粒(過冷却水滴)が、冷えた樹木にぶつかってくっつき、こおりついて成長したものです。
冬の季節風が日本海から水滴をふくんだ雲や霧を運んできます。ですから、樹氷は風上に向かって伸びていきます。
樹木に過冷却水滴がこおりついてできたものを樹氷といいましたが、樹木以外の冷たい物体でも、この水滴がぶつかると同じ現象が見られます。これを霧氷といいます。じつは樹氷も霧氷のなかまなのです。霧氷(樹氷)のでき方は、その時の気象条件(風の強さ・気温)により、いくつかの種類に分けられています。
- 粗氷:気温が低く、風が強い時には、粗氷と呼ばれる半透明または透明に近い、固い氷ができます。
- 樹霜:過飽和の水蒸気が、木の枝などに凍りついてできます。霧が出ていない時も、できることがあります。