のぼり棒やのぼり綱から降りようとした時、手や足があつく感じたことがあるでしよう。
この熱はどこからきているのでしょうか。伝導でも、対流でもありません。では、この降りるときにあつく感じた熱について考えていきましょう。
のぼり棒から降りる時、どんなことが起きるのでしょう。
- 棒を強くにぎっている。
- 棒を手でこすると、だんだんあつくなる。
このことから、物と物を強くはやくこすり合わせると熱がでることがわかります。
では、木と木をこすり合わせて調べてみましよう。
長い間、力を入れてこすっていると、木の棒のさきと、棒の先端にふれている板の部分があつくなってきます。さらに続けると、少しこげくさいにおいがしてきます。
このように、物と物をこすり合わせると、熱が出てきます。この時出る熱を、まさつ熱といいます。
このまさつ熱は、ほかにもいろいろなところで生まれています。
(1)マッチ*の軸と台紙をこすり合わせたとき。
*マッチでは軸と台紙に火のつきやすい薬を使って、点火しやすいように工夫されています。
(2)寒い日に手と手をこすり合わせたとき
(3)車が急ブレーキをかけたとき。(タイヤと路面がこすれて、まさつ熱が生じます。)
(4)針金をいくども折り曲げたりしたとき。(曲げた部分が熱くなってきます。)