もしも、この世がまっくらだったら…何も見えなくて大変ですね。でも、実際には光があるので、ヒトはものを見ることができます。
このように、目で光を感じてものを見ることを「視覚」といいます。ヒトは外部からの情報の大部分を視覚から得ています。
目とカメラはよく似ていることを知っていますか。全然似ていないように思えますが、ものを見る(写す)しくみがそっくりなのです。
カメラでは、光の量をしぼりで調節します。そして、レンズで光を集めてフィルムに写します。
目では、光の量を虹彩で調節し、水晶体で光を集めて網膜に映すのです。
近くのものと遠くのものを同時に見てみましょう。どちらか片方がぼやけて見えますね。目もカメラも、写すものにピントを合わせないと、ぼやけて見えてしまうのです。
では、どうやってピントを合わせているのでしょうか。カメラでは、レンズを前後に動かし調整します。目は水晶体を前後に動かすことはできませんが、なんと厚さを変えるという方法を使うのです。そのため、目は一瞬のうちにピントを合わすことができるのです。