氷の板の上にのおもりをのせておきました。氷の板はどうなるでしょうか。
氷琴のところで説明したように、氷は弾性体の性質を持っていますが、それは、氷に加える力がバチで打つような瞬間的に作用するときにしめす性質です。しかし、おもりをのせておくなど、力が長い時間加えられる場合には、弾性体としての性質を示さなくなります。長い時間力を加えると氷はどんどん変形していき、その後で力をとり去っても氷はもとにもどりません。この様な性質を塑性といいます。
ですから、だんだん、氷の板は曲がっていくのです。
氷の変形のしかたは、おもりが重いほど曲がりやすく、また、同じ重さでも、温度が高いほどよく曲がります。