雲の正体は、水滴や小さな氷の粒です。これらをまとめて、雲粒といいます。
- 雲粒の大きさ:0.005-0.06mmくらいで、平均して0.02mm程度である。
- 雲粒の数:1cm3につき、50-500個くらいである。
雲の中の水の量は、1m3につき0.1-5g程度といわれている。雲を見るといかにも多量の水がありそうだが、実際はごくわずかで、かなりスカスカの状態にあるといえる。
大気中で、雲粒になる水滴ができるには、湿度が100%でなければなりません。これは、水蒸気量が変化しないで、気温だけが下がっていくとおこります。大気中では、空気のかたまりが上昇することがよくあります。すると、上昇気流(上昇する空気の流)れで持ち上げられた空気のかたまりは、気温が下がって上空で湿度100%に達し、雲ができはじめるのです。雲の底の所が、この状態になっているのです。