みなさんは、磁石を使って遊んだことがあるでしょう。
砂の中に磁石を入れると、たくさんの黒い細かい粒が磁石についてきます。これを砂鉄といいます。
ところで、砂鉄をとる時に一緒に砂が混じってくることがありませんか。どうして砂鉄だけでなく、砂が混じるのでしょうか。
昔からいろいろな石の中で、鉄を引き付ける石(磁鉄鉱)があることは知られていました。
11世紀のころには、方位を知るため羅針盤として、船乗りたちがこの褐色の石を使っていたといわれています。水の入った入れ物の中に木の板をうかべ、その上にこの褐色の石を乗せて方位を見つけていたのです。
磁気を帯びた石があるのですから、磁石を砂の中に入れた時、一緒に付いてくる砂があるのも不思議ではありませんね。