電波をできるだけ遠くまで、しかも弱めずに伝えることは、テレビ、ラジオなどの無線通信にとって大切なことです。そのために、パラボラアンテナが使われています。
家庭ではテレビの衛星放送受信に、また業務用としては地上のマイクロ波通信、レーダー、電波望遠鏡、宇宙通信などに幅広く使われています。
パラボラアンテナのお椀の部分は放物面で形作られています。ボールを投げた時にボールが描く軌跡を放物線といい、中学校や高等学校の数学で二次関数のグラフとして学習する y=ax2 で表すことができます。放物線を、y軸を中心として1回転させてできた曲面をパラボラ(放物面)といいます。
パラボラアンテナは、パラボラ(放物面)の中心軸に平行にやってきた電波がパラボラ(放物面)で反射すると一点(焦点)に集まるという原理を用いており、小型でも性能がよいので電波を効率よく送受信できることが特徴です。