電波をできるだけ遠くまで、しかも弱めずに伝えることは、テレビ、ラジオなどの無線通信にとって大切なことです。そのために、パラボラアンテナというものが使われています。パラボラアンテナは、電波の反射を利用して、電波をまっすぐに強く送り出したり集めたりできるおわんの形をしています。
電波には、波長が長いものと短いものがあります。波長が短い電波は、障害物(川や大きな建物)があると、さえぎられやすいのですが、進み方は光に似てまっすぐ進み、遠くまで進んでもそれほど弱まりません。そこで、少ない中継で遠くまで電波を伝えたい通信では、短い電波の波長(マイクロ波)を利用することが多いのです。
《パラボナアンテナ》
パラボラアンテナは、おわん状の形をしており、電波を一定の方向に送信することができ、また受信するときは、1点に集めることができる構造になっています。
(パラボラ:放物線という意味)