(1) 無限反射
みなさんは2枚の鏡を向かい合わせて、その間に置いた物がどのように写るか調べたことがありますか。
向かい合った2枚の大きな平面鏡の間に入ってみましょう。鏡に写った自分の姿が、ずっと奥の方まで列をつくって並んでいる様子を見ることができます。
このように見えるのは、自分のからだから反射して出ていった光が、さらに2枚の鏡の間で無限に反射をくり返すからです。
この無限反射は、2枚の鏡さえあれぱ簡単に実験することができます。みなさんもぜひやってみましょう。
(2) 二面鏡
二面鏡は2枚の平面鏡を直角につなげたものです。鏡の端に立って、鏡の面をからだのまん中に合わせてみましょう。人のからだは左右対称ですから、半分しかからだを鏡の方に出していなくても、それが鏡に写り、ふつうに立っているように見えます。
鏡の方に出している足を上げると、どのように写りますか。まるで空中に跳び上がったまま浮かんでいるように見えますね。
二面鏡に近づいて立つと、自分の像が3つ写ります。左右2つの像は、ふつうの平面鏡に写った像ですが、鏡の合わせ目に写ったまん中の像は、よく見ると写り方が変わっています。自分の右手を上げたとき、写っている像の右側の手ではなく、左側の手が上がるのです。まるでもう一人の自分が鏡のむこうにいて、自分と同じ動きをしているかのようです。
(3) 万華鏡
みなさんは万華鏡をのぞいたことがありますか。三角形をした筒の内側に鏡がはってあり、くるくる回しながら筒をのぞくと、中の模様がいろいろに変わりますね。
万華鏡は鏡が光を反射する性質をうまく利用した、楽しいおもちゃです。
万華鏡は鏡をどのように組み合わせて作られているのでしようか。
万華鏡は3枚の鏡を組み合わせただけの簡単なものです。筒の端で3枚の鏡のそれぞれの長さを測ると、3辺とも同じ長さになっています。万華鏡の筒の断面は正三角形で、それぞれの鏡は60°の角度で合わさっているのです。