テレビの野球中継や新聞のスポーツ欄などで、ピッチャーの投げたボールの通り道がいくつものボールで写っている画面や写真をみたことがありますか。
プロ野球のピッチャーの投げたボールなら時速140kmもの速さがありますから、キャッチャーまで0.4〜0.5秒くらいでとどいてしまいます。いったい、どのようにして1つの画面にとまっているボールをいくつも写せたのでしょう。
みなさんの目を使ってたしかめてみませんか。遠くの道路を走っている自動車をまばたきをしながら見るのです。自動車がコマ送りのようになって見えることがあるはずです。目を開けた時にみえた自動車は次に目をあけた時は先の方へ進んで見えるのです。
丸い板に絵を書いて回転させます。回転をはやくしていくと絵はまったく見えなくなってしまいます。
では、これに点滅する光をあてるとどうでしょう。光のあたった一瞬だけ絵が見えるはずです。
光の点滅をはやくしたりおそくしたりすると、回転する板の絵は、前に進んだり、止まったり、逆もどりしたりして見えます。
これをストロボ効果といいます。