ドラム缶の中の空気を、真空ポンプを使ってぬいていくとどうなるでしょう。ドラム缶は見る見るうちにつぶれてしまいます。
じつは、空気の圧力(大気圧)によって押しつぶされてしまったのです。
わたしたちの頭の上には、約1000kmの高さまで空気があります。その空気自身の重さが、地上の空気を押し縮めているのです。
この押す力は、手のひらに大人一人を乗せているのと同じくらい大きいのです。
わたしたちが何も感じないのは、体の中の空気の押し返す力とつり合っているからなのです。
空気をぬかれたドラム缶がつぶれたのは、中から押し返す力がなくなってしまったからだったのです。