2013年冬、夕方と明け方にラヴジョイ彗星(C/2013 R1)が見やすくなっています。12月3日現在4等級ほどで、双眼鏡を使えば街中でもぼんやりとした彗星像を確認できる明るさです。ただ市街地では街明かりの影響があるので、郊外のほうが観察しやすいでしょう。いったん場所がわかれば、郊外なら肉眼でも確認できる明るさです。
アイソン彗星(C/2012 S1)が崩壊し観察がきわめて難しい状況になってしまいましたが、このラヴジョイ彗星は見やすい状態が続きます。
当館職員が撮影した画像等をご紹介します。
[12月3日更新]
夕方の概略位置図を作ってみました。地平線は札幌での情報です。未明の観望が辛い人にお勧めですが、発見が遅れると沈んでしまいます。日本国内で比べると、北海道は夕方でも比較的高度があり見やすいです。
[11月24日更新]
11月上旬と比べると、尾が伸びている様子がよく分かります。
2013年11月24日 5:13 (北海道由仁町三川)
(20秒×6枚コンポジット、BORG 77ED2(510mm) Nikon D5100 ISO3200)
ラヴジョイ彗星の位置(2013年12月1日AM4時 札幌) ステラナビゲータver9 より作成
(クリックして拡大してご覧ください)
ラヴジョイ彗星の位置の変化 ステラナビゲータver9 より作成
(クリックして拡大してご覧ください)
[11月16日更新]
11月16日のラヴジョイ彗星は、郊外で8倍4cmクラスの双眼鏡を使ってはっきりと確認できました。肉眼ではわからず。

2013年11月16日 4:11 (北海道栗山町) (20秒露出、200mm望遠レンズ、ISO3200)

2013年11月16日 3:54 (北海道栗山町) (30秒露出、200mm望遠レンズ、ISO3200)
ラヴジョイ彗星を撮影していたら、流星が飛び込んできました。薄雲越しで全体的に少し白っぽくなっています。
[11月8日更新]

2013年11月5日 4:44 (石狩市郊外) (64秒露出、20cm反射fl=800mm、ISO3200)

2013年11月6日 1:50 (札幌市白石区) (6秒露出、200mm望遠レンズ、ISO6400)
アイソン彗星については、こちらをご覧ください。