8月4日 『親子工場見学会』レポート

今年は札幌市青少年科学館が開館してから35周年。
そこで、開館35周年記念事業と言うことで、去る8月4日(木曜日)に、『親子工場見学会 ~セメント工場を見に行こう!~』を一般社団法人セメント協会さんと共同で実施しました。

このページでは、その時の様子を皆さんにもお伝えいたします。

 

ちなみに皆さんはセメントとコンクリートの違い、ちゃんとわかりますか?
わからない方は、このレポートを読んでちょっとだけお勉強しましょう。

 

今回見学させてもらえることになったのは、室蘭市にある、「日鉄住金セメント株式会社室蘭工場」さんです。
ただ、札幌市から室蘭市まではおよそ130kmもあるので、もちろん歩いては行けません。
そこで、今回はバスで室蘭まで向かいました。

 

工場についたら、さっそく見学…の前に、工場の方からセメント工場について説明を聞いたり、見学の際の注意事項を聞いたりします。
工場の中は危険なところも多いですから、工場の方々の言うことはしっかりと守らなければいけません。

 

工場では、実験班と見学班の2つの班に分かれて、交互に実験したり見学したりしました。
これは、セメントに水や砂、砂利を混ぜて、コンクリートを作る実験を行っているところです。
そう、コンクリートの元になっているのがセメントなんですね。
セメントに水、砂、砂利を混ぜ合わせて固めたものがコンクリートです。
セメントはちょうど「のり」のような存在なんですね。

 

同じく実験班から。セメントを水で溶いたものを型に流し入れて小物作りをしてみました。
どこかで見たことがあるお顔のようですが…
ちなみにセメントが固まるのは乾燥して固まるわけではありません。
水と混ざりあったときの化学反応によって固まるんです。なので、出来上がった小物はほんのり暖かいんです。

 

アジテータ車(ミキサー車)から生コンクリートが排出される様子を見学したりもしました。
こんなに近くで見られることもそうそうありませんね。

 

さて、こちらは見学班。ヘルメットにゴーグル、マスクと皆さん完全装備です。
工場のあちこちには『安全第一』の文字が並んでいました。
工場の皆さんは本当に安全に細心の注意をはらっているのですね。

 

工場の方々がそれぞれの機械を丁寧に説明してくれました。
皆さん、真剣に説明を聞いています。

 

奥に見えるのはロータリーキルン(回転窯)の一部です。ここでセメントの元となる「クリンカー」と言うものを作るのですが、窯の中はおよそ1,450℃もの高温になっています。これだけ離れていても十分熱気が伝わってきました。

 

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工場の中だけでなく、なんと生産したセメントを各地へ運ぶ輸送船の中も見せてくださることに!
一人ずつ順番に乗船します。

 

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輸送船のブリッジです。窓から見えるのは港湾の向こうにある製鉄所です。
実は製鉄所で鉄をつくる際に発生する鉄以外の色々な副産物はセメントを作る原料になるんです。
なので、製鉄所とセメント工場はわりと近くにあることが多いそうです。

 

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工場見学を終えた私たちは、白鳥大橋を通ってチキウ岬に。
ちなみに白鳥大橋の土台に使われているコンクリートも、今回訪れたセメント工場産のセメントから作られたものです。
そして、チキウ岬にそびえたつ真っ白な灯台もまたコンクリート製。
コンクリートって我々の生活には本当に欠かせないものですよね。

チキウ岬で地球の丸さを眺めたあとは札幌まで戻ってきて、見学会は終了。
今回セメント工場を見学して驚いたことは、セメントを作るための原材料として、他の工場で出た副産物や廃棄物、いわゆるゴミなどを大量に利用してまかなっているということです。
さらに、セメントを作る際にゴミはほとんど出ないそうです。これってとってもエコなことですよね。
セメント工場はただセメントを生産するだけじゃなくて、色々な廃棄物などを処理する施設としての顔もあることにびっくりしました。

 

日鉄住金セメント株式会社室蘭工場の皆さん、本当にありがとうございました。



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