図のように見える時期
- 1月1日/午後10時ころ
- 1月15日/午後9時ころ
- 2月1日/午後8時ころ
- 2月15日/午後7時ころ
一年で最も寒い季節となりましたが、この季節は一番にぎやかな星空を楽しむ事ができます。札幌から見ることができる1等星以上の明るい星を季節ごとに分けてみると、春は3つ、夏は4つ、秋は1つですが、冬には7つもあります。
冬の星座の中でも一番代表的なオリオン座は、赤く輝く年老いたベテルギウス、青白く輝く若い星リゲル、さらに並んだ三つ星の下には生まれたばかりの赤ちゃん星と、星を生み出す星雲があり、星の一生の色々な姿をたどることができる星座です。
南の空で輝くオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン。この3つの明るい星をつなげた三角形は冬の大三角形と呼ばれます。春・夏にも大三角形はありますが、冬の大三角形が一番明るい星が多く、空気も澄んでいますので見つけやすいでしょう。そして、この季節の6つの明るい星をつなげた六角形は冬の大六角形または冬のダイヤモンドと呼ばれています。今年は、おうし座のアルデバランの近くに木星も輝いていて、例年よりもさらに明るい星が多く見られます。これからの時期、ぜひ注目してみてください。
ぎょしゃ座
ぎょしゃ座は、0等星のカペラを目印に五角形に星をたどると見つかります。カペラ以外の星も比較的明るいため、街明かりの少ない場所であればすぐに見つけることができるでしょう。「小さな雌山羊」という意味をもつカペラは冬の大六角形(ダイヤモンド)を作る星の1つとなっています。 ぎょしゃ座に描かれているのは、アテネの王様エリクトニウスの姿です。父に似て足が悪かったエリクトニウスは、自ら発明した4頭立ての馬車に乗り、戦場で勇敢に戦ったと言われています。 このぎょしゃ座には、散開星団と呼ばれる星の集まりがたくさんあります。その中でも一番大きな星団がM37で、若い青い星が多く集まっています。実視等級は、6等のため肉眼で見るのは難しいですが、望遠鏡を使う機会があれば、ぜひ注目をしてみてください。
<写真> ぎょしゃ座の散開星団M37
2013年 天文現象
今年イチオシの天文現象は、ペルセウス座流星群とパンスターズ彗星・アイソン彗星です。
1月3日 | しぶんぎ座流星群 極大 (極大1月3日22時 条件 悪、HR=30) |
3月下旬 | パンスターズ彗星が18時30分頃西北西の地平線上10度で輝く(3等級となる見込み)。日ごとに北へ移動 |
4月26日 |
西日本で部分月食 ※札幌では見られない 札幌での月没4:32、部分月食始4:51、食の最大5:07(食分0.020)、部分食終5:23 |
5月6日 | みずがめ座η(エータ)流星群 極大 (極大5月6日10時 条件 良、HR=15) |
5月10日 | オーストラリアからニューギニアにかけて金環日食 ※札幌では見られない |
8月13日 | ペルセウス座流星群 極大 (極大8月13日3時 条件 最良、HR=70) |
10月21日 | オリオン座流星群 極大 (極大10月21日 条件 最悪、HR=15) |
11月3日 | 中央アフリカで金環皆既日食 ※札幌では見られない |
11月18日 | しし座流星群 極大 (極大11月18日1時 条件 最悪 、HR=10) |
12月上旬 |
アイソン彗星が明け方5時過ぎの東空に、尾から昇ってくるのが見られるだろう。26日以降は周極星となるため夕方から未明まで一晩中見られる。 |
12月14日 | ふたご座流星群 極大 (極大12月14日14時 条件 悪、HR=50) |
※HR・・・一番多く見られる時の1時間平均出現数(数値は「天文年鑑2013年版」より)
2013年の天文現象をさらに詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。