図のように見える時刻 9月1日/午後11時ころ 10月1日/午後9時ころ |
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暑かった夏も一段落し、すごしやすい季節となってきました。日を追うごとに夜が長くなるこの時季の星空は、夏の大三角が西の空へと移動し、南の空には明るい星があまり見られず、少しさびしく感じられます。
この季節の目印は、南の空高い場所に見られる四角形で、「秋の四辺形」と呼ばれます。これはペガスス座の中の星並びで、周辺には、アンドロメダ座、ペルセウス座、カシオペヤ座、ケフェウス座、くじら座など、ギリシャ神話でつながる星座たちが位置しています。頭の中で物語を描いて星座をたどると、古代ギリシャの人々の思いに触れることができるかもしれません。
北東の空低いところには、冬の星座の星であるカペラが明るく輝きます。
また、10月中旬から11月上旬は「オリオン座流星群」が見られる時季でもあります。最もたくさんの流れ星が見られる「極大日」は10月22日(水)です。今年は新月に近いため、好天に恵まれれば、流れ星を見るには絶好の機会になるでしょう。
月と惑星のあんない
今年の9・10月に観望好機となる惑星としては天王星があります。(明け方東の空では木星を見つけることができます。水星・金星・火星・土星のは太陽に近く観測には適していません。)遠い惑星である天王星は暗く小さいため、望遠鏡等の扱いに慣れた方と一緒に観測すると良いですね。
10月8日(水)は皆既月食
今年最注目の天文現象、皆既月食。日本では3年ぶりに良い条件となり、皆既のはじめから終わりまで見られます。
月食は地球の影に満月が隠されることで起こりますが、一部だけ隠されるのを「部分月食」、満月がすっぽりと全て影に隠されるのを「皆既月食」といいます。地球の大気の影響で皆既中の月が赤く染まるのも見どころ。
この月食を見るために特別な道具は必要なく、肉眼で欠けていく様子や 赤い月を楽しむことができます。
9月はプラネタリウムでも月食について詳しく解説します。
さらに、科学館と札幌市天文台の2会場では、皆既月食観望会を行う予定です。
ぜひお越しください。
ステラナビゲータVer.9より作成