図のように見える時期
- 11月1日/午前2時ころ
- 12月1日/午前0時ころ
- 1月1日/午後10時ころ
この季節になると寒くなってきますが、空気が澄んできれいな星空を見ることができるようになります。さらに、札幌で見ることのできる冬の星座には1等星が7個あり、一年の中でも最もにぎやかな星空を楽しむことができます。
まず、最初に目にとまるのは南の空のオリオン座です。赤く輝くベテルギウスと青白いリゲルのふたつの1等星を持ち、真中には3つの2等星が並んでいます。冬を代表する星座で、明るい星が多い星座です。 オリオン座のベテルギウスと、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、この3つの1等星を結ぶと、きれいな三角形冬の大三角形を作ることができます。冬の大三角形を見つけることが出来たら、次はオリオン座のリゲル・おおいぬ座のシリウス・こいぬ座のプロキオンン・ふたご座のポルックス・ぎょしゃ座のカペラ・おうし座のアルデバランを結んでみてください。この季節にふさわしい雪の結晶のような六角形の星並びをたどることができます。この6つの明るい1等星を結んだ六角形は冬の大六角形(ダイヤモンド)と呼ばれています。
また、今年のこの時季は木星が見やすくなります。ふたご座でとても明るく輝いているので、すぐに目にとまることでしょう。
いっかくじゅう座
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今回ご紹介するのは、いっかくじゅう座です。あまり聞きなれない星座かもしれませんが、冬のまばゆい星たちの間にたたずむ、ちょっと控えめな星座です。 漢字では一角獣と書きます。馬の姿をしていますが、その字の通り、額に鋭くて大きな角を持った、空想上の生き物です。一角獣を手に入れた者には幸福が訪れると言い伝えられていたため、本気で一角獣を探し回った人もいるのだとか。 いっかくじゅう座は、冬の大三角形の中に、飛び込むようにして描かれています。暗めの星ばかりで出来ていますが、その頬(ほお)はバラ色の輝きを放っています。美しいバラ星雲と呼ばれる散光星雲NGC2237があるためです。写真に撮ってみると、宇宙でバラが花開い |
たような、美しい姿を見ることができます。花の中央には、若い星々が集まった散開星団NGC2244があり、双眼鏡を向けると、つぶつぶとした星の集まりを見ることができます。
また、いっかくじゅう座は天の川の中にあるので、このあたりに双眼鏡を向けてみると、小さな星団をたくさん見つけることができます。双眼鏡をお持ちの方はぜひ、ご覧になってみてください。
<写真> いっかくじゅう座のバラ星雲(散光星雲)NGC 2237 ©N.A.Sharp/NOAO/AURA/NSF |
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2014年 天文現象
2014年オススメの天文現象は、しぶんぎ座流星群と皆既月食です。
1月4日 | しぶんぎ座流星群 極大 (極大1月4日4時 条件 最良、HR=50) |
4月15日 |
部分月食(北・南アメリカでは皆既月食) 部分月食始14:58、皆既月食16:06~17:25(食の最大16:46)、 札幌での月出18:19、部分月食終18:33 |
4月29日 |
南極で金環日食 ※札幌では見られない |
5月6日 | みずがめ座η(エータ)流星群 極大 (極大5月6日16時 条件 最良、HR=15) |
8月13日 | ペルセウス座流星群 極大 (極大8月13日9時 条件 最悪、HR=30) |
10月8日 |
皆既月食 札幌での月出16:56、部分月食始18:15、 皆既月食19:25~20:25(食の最大19:55)、部分食終21:35 |
10月22日 | オリオン座流星群 極大 (極大10月22日 条件 最良、HR=20) |
10月24日 |
北アメリカで部分日食 ※札幌では見られない |
11月18日 | しし座流星群 極大 (極大11月18日7時 条件 良 、HR=15) |
12月14日 | ふたご座流星群 極大 (極大12月14日21時 条件 悪、HR=50) |
※HR・・・一番多く見られる時の1時間平均出現数(数値は「天文年鑑2014年版」より)