血液の流れるしくみは?

私たちのからだの中には血液が流れています。どうして血液が必要なのでしょうか。

 

血液は、私たちが生きていくために必要な酸素や栄養をからだ中に送り、いらなくなった二酸化炭素や古くなった細胞を運び出しています。

 

このため、血液が出血多量で少なくなったり、心臓が止まって流れがなくなると、私たちは生きていけなくなるのです。

 

(1)流れを作るポンプとホース…心臓・血管

絶え間なく血液を送り続ける心臓。1日になんと1O万回もドキドキと休むこともなく動き続け、2リットルのペットボトルで4,OOO本分の血液を、毎日からだのすみずみまで送り続けています。

 

心臓は握りこぶしぐらいの大きさで、4つの部屋に分かれています。中でも左心室は、血液をからだ中に送り出す部屋なので、とても厚い筋肉てじょうぶにできています。

 

心臓から送り出された血液は、心臓から出て行く動脈、細胞の一つ一つに血を行き渡らせるための毛細血管を通り、静脈から心臓に戻ってきます。これらの血管を1本にしてのばすとなんと9万kmもの長さになります。

 

(2)いのちの赤い水…血液

血液は、液体の血しょう成分と固体の血球成分からできています。その量は、体重40kgの人で約3リットルあり、このうち1/3がなくなると、死ぬこともあります。

 

血液のはたらきには、酸素や二酸化炭素を運ぶこと、栄養分や古くなった細胞を運ぶこと、からだを守ることがあります。

 

これらの仕事を担当するのが、赤血球、血しょう、白血球、血小板です。

 

赤血球の中には、とても大事なはたらきをするヘモグロビンがあります。

 

ヘモグロビンは、鉄の化合物ヘムとタンパク質のグロビンでできていて、まわりに酸素が多い時は酸素をくっつけ、少ないと手放す性質を持っているため、肺や細胞で酸素と二酸化炭素の交換が簡単にできるのです。

 

血液は、ヘモグロビンが酸素とくっついている時に赤く、もしヘモグロビンを全部取り除いてしまったら、血液はうすい黄色になってしまいます。

 

酸素を運ぶのに必要なのは赤血球でしたが、栄養分を運ぶのは血しょうです。

 

栄養分は、おもに小腸から血しょうに溶け込み、肝臓で一時貯蔵され、からだの中の栄養分がたりなくなると、再び肝臓から血しょうに溶け込んで、細胞などに運ばれるのです。

 

血しょうには、古くなった細胞や老廃物として出てきた尿素なども溶けていて、それらを腎臓まで持ち帰るはたらきもあります。

 

最後にからだを守っているものを紹介しましょう。

白血球と血小板です。

 

白血球には、リンパ球、好中球など色々な種類がありますが、普通は全部まとめて白血球と呼びます。白血球の色は白ではなく、透明です。

 

白血球の仕事は、体外から侵入してきた病原菌を退治することです。退治するとはいっても、武器を持っていませんから、ただ相手に体当たりして捕まえ、食べてしまうのです。

 

血小板は、ケガなどの時に血を止めるために大活躍します。

 

血小板が出血を止めるしくみ

  • 破れた血管から赤血球などが流れ出ていきます。
  • 血小板が集まってきます。
  • 血小板が糸を出し、赤血球などをからめて穴をふさぎます。

 

 

《病気に勝つカギ…抗体》

体の中に病原菌が入ってくると、白血球が戦いを始めます。

 

しかし、今まで一度も戦ったことのない病原菌が相手では、なかなか勝つことができません。

これは、白血球がその病原菌に対する「抗体」を持っていないためです。

 

抗体と病原菌の関係は、カギとカギ穴のようにたとえられます。

 

専用のカギを使わないとカギが開かないように、専用の抗体でなければ病原菌をおさえつけられないのです。

 

抗体は、白血球の一種の「リンパ球」が作ります。

 

初めて戦う相手には、抗体をつくるのに時間がかかりますが、1度戦ったことがあれば、すぐにたくさんの抗体をつくることができます。

 

これを利用したのが「予防接種」です。弱い病原菌を注射して抗体を作ったり、他から抗体を持ってきて戦った経験を教えてもらうことで、病気の予防をするのです。

 

 

(3)血液の浄水器…腎臓

腎臓の役割は、血液の中の余分な水分や尿素などを取り除いて、きれいにすることです。

 

腎臓では最初に、入ってきた血液を大まかなふるいにかけます。ふるい落とされる量は1日になんと150リットルにもなります。しかしこれを全部捨てていたら、血液もたりなくなるし、おしっこも数分おきに行かなければなりません。そこで、もう一度細かなふるいにかけて、いらないものだけをゴミとして膀胱に送ります。その量は、1日1.5リットルぐらいです。

 

膀胱では、おしっこが200〜300ミリリットルたまると「おしっこをしたい」と脳に信号を送ります。

 

それでもガマンし続けると、500〜800ミリリットルためることができます。

 

ただし、そんなにためると膀胱が膨らんで皮が薄くなり、破裂したり、他の病気にかかりやすくなりますから、あまりガマンしないほうが良いですね。

 



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