昔の人はどうやって遠くの人と話したの?

みなさんはどのくらい遠くにいる人と、話をしたことがあるでしょうか?

 

そのままではせいぜい50mくらいしか声は届かないでしょう。ハンドマイクを使っても、声が届く距離は限られます。

 

しかし、電話を使うと、札幌から東京や大阪はもちろん、外国にいる人とだってかんたんに話をすることができます。何百km・何千kmと遠く離れていても、目の前にいる人と同じように話ができるのです。

 

それでは、電話のない頃の人たちは、遠くの人にことばや意思を伝えるために、どんな方法を使っていたのでしょうか。

 

昔は、遠く離れた人にこちらの意思を伝えることは、たいへん時間がかかり難しいことでした。

 

しかし、文字を発明してから、人は通信の第一歩を大きく踏みだしました。文字を板や紙に書いて運び、相手に伝えることができるようになったのです。

 

また、火やのろしで、離れた人に情報を伝える方法も使われました。

 

古代のギリシアでは、戦争に勝ったことを知らせるため、たいまつの火を次々と中継し、一夜のうちに400km離れた町まで伝えたそうです。

 

しかし、火やのろしを使う方法では、かんたんな情報しか送れませんでした。

 

 

《文字の発明》

 

世界でいちばん古い文字は、メソポタミア文明(今から約5000年前)のくさび形文字といわれています。

 

1789年にフランスのシャップは、うで木通信機を開発しました。これは、文字や情報をうで木の形におき換え、さまざまな情報を送れるようにしたものです。

 

うで木通信機:人間のうでのように木の形を変えて情報を伝えるもの

 

通信士が望遠鏡で隣の通信塔をのぞき、うで木を動かして同じ形を作り、次々に情報を伝えて行きました。

 

天気が良ければ20kmも離れたうで木を見ることができ、あのナポレオンも、戦争の情報や命令を伝えるために、この「うで木通信機」をあちらこちらに建設しました。

 

現在のように、電気を使ったすぐれた通信方法を発明したのは、アメリカのモールスです。彼は、電線の中を伝わる電気の速度がたいへん速いことに注目し、これを通信に利用しようと考えました。

 

そして1836年電磁石を使った電信機を作り、電気信号と文字を対応させたモールス符号も考え出しました。

 

モールスの電信機の原理:

発信機のキーを押すと、受信機の電磁石に電流が流れ、鉄片を引き付けて音を出す。キーを押す時間の長短を組み合わせて信号を送った

 

モールス符号:

電流を流したり切ったりするだけの信号しか出せなかったのでそれを文字にあてはめた。

 

やがて、人の声をそのまま送れる電話機の研究が進み、1876年にアメリカのベルによって実用的な電話機が発明されました。

 

また1895年には、イタリアのマルコー二が、そのころ発見された電波を利用して無線通信機を作りました。

 

この無線は、電線をひかなくても通信ができるため海上通信に利用され、おかげで海難事故を急激に減らすことができました。

 

その後わずか100年にも満たない間に電気通信は現在のように急速な発展を遂げたのです。



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