太陽の表面って、どうなっているの?

(1)黒点



望遠鏡に太陽観察板をつけて太陽を見ると、太陽表面にホクロのような黒い点が見えます。これを黒点といいます。



黒点には、点のように小さく見えるものもありますが、実際には地球の何十倍という大きさのものもあります。



では、太陽の黒点とはどんなものなのでしょうか。



太陽の表面の温度は6000度ですが、黒点はまわりより2000度低いので、暗く見えるのです。





《昔の人は…》



二千年も昔、中国の人たちは黒点が現れたり消えたりするのを見て「太陽の中には、カラスのような黒い鳥がすみ、飛び回っているのだろう。」と考えました。







はじめて太陽に望遠鏡をむけて観察したのはイタリアのガリレオ・ガリレイという人でした。



ガリレオは「黒点は太陽の左から顔を出して、右の方へ動いていく。」ということに気づき、太陽も自転していることを黒点移動によって発見したのです。



また、黒点の数は、年によって増えたり減ったりしており、だいたい11年周期でくり返しています。



黒点がたくさん現われた年は、太陽の動きが活発な時で、地球の南極や北極に頻繁にオーロラが現われたり、無線通信がとだえたりします。







《北海道でも見えたオーロラ》



北海道からも、オーロラが観測されたことがありました。1989年10月21日の午後9時すぎ、道北の各地の北の空は赤くそまり、異様な光景がうつしだされたのです。翌日の新聞では、アマチュア天文家がとったオーロラのカラー写真が紹介され、話題になりました。







(2)プロミネンス(紅炎)



太陽が月によって完全にかくされる「皆既日食」の時、太陽のふちから、巨大な炎が吹き出しているのを見ることができます。これをプロミネンス(紅炎)と呼びます。



19世紀の後半に、晴れてさえいれば、日食の時でなくても観測できるようになりました。以前は、プロミネンスは、たんに、太陽の表面からのぼる炎と考えられていましたが、プロミネンスを続けて写真にうつしてみたところ、逆に、太陽の表面にむかって降りそそいでいるものもあることが発見されました。



このことから、プロミネンスは、太陽の大気の中で動きまわっている温度の高いガスのかたまりだというとこがわかったのです。





(3)彩層



太陽の表面は、うすいガスの層でおおわれているのです。



この層のことを彩層といいます。太陽の直径と比べると、うす皮のように薄いものです。







《ガリレオ》



(1564〜1642)イタリアの天文学者、物理学者、数学者、。それまでの地球を中心とした天動説に対して、太陽を中心とした地動説を唱えたのをはじめ、多くの自然科学上の発見を行い、「近代自然科学の父」と呼ばれています。







《フレア(太陽面爆発現象)》



彩層の表面をよく見ると、平面ではなく、小さくとがったものが数多く見られます。これをスピキュールといいます。スピキュールは太陽の内部から表面に向かってふき上げられるガスの固まりです。つまり、スピキュールの集まったものが彩層なのです。彩層を見ていると、その一部が急に明るさをまし、数時間も続くことがあります。これをフレアといいます。







(4)太陽の影響



太陽面でフレアがおこると、光が強くなるだけでなく、強い磁気を帯び、電波や宇宙線を出します。



この現象がおきると、わたしたちの生活にも影響が起きることがあります。その一つがデリンジャー現象です。







《デリンジャー現象》



遠い外国から短波通信がとどくのは、地球の上空に電離層という電波を反射する層があるからです。太陽でフレアがおこると、紫外線が急にふえて電離層がもっと強くなります。すると電波はかえって吸収されてしまい、無線通信の妨害をしたりします。



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